「美雪」-4
第3章
「もしもし美雪?結だけど・・・ちょっときてくれないかな。」
美雪が結から相談を受けたのはそれから2週間ほどたったころだった。なんと最近ベランダに毎朝精液のようなものがあるという。6階まで登って来るようなガッツあふれる変態でも居るのだろうか。
美雪は結より4つ年上だが、サークルで知り合って以来の年の離れた友人だ。以来二人はほぼすべての情報を共有しあっている。二人ともセックスを見られるのが好きなため、お互いにビデオをみせあったこともある。
「なんかたまにここに出してあるのよ・・・気持ち悪くてさあ」
「でもここ6階でしょ?登って来てするの?すごい努力ね」
「いや、そこは隣を疑おうよ美雪!笑」
「どんな人なの?」
「なんか私立のB高校に一人暮らしで通ってるんだって。男の子よ」
「いや、じゃぜってーそいつだよ!覗きに来たんだね。なんか興奮させるようなことでもしてたの?」
「・・・最近あたしたち窓とカーテン開けてしてんだよね・・・」
「何やってんのよ笑!いいの?それ」
「結構燃えるわよ?やってみなさいよ」
「じゃ今度やってみるわ笑 でもしかし、問題はどうやって捕まえるかよねー・・」
「そうだよね、だって証拠があるわけじゃないし・・・」
「あ、じゃあたし待ち伏せしてるから結ひとりでやって!笑」
「恥ずかしいよ!!」
「でも結みられんの好きじゃん!」
「まあそうだけど。。。じゃ啓もよんでするわ」
「彼も見られんの好きなの?」
「好きだと思うわ。」
「わかった。」