それぞれの思惑-4
ジュン・・と、真奈美の股間が熱く疼く。
既に包皮が剥け、その殆どを露出させた長尺の怒棒をぶらぶらさせながら、ベルは真奈美をじっと目で追い続けている。
そんなベルを愛おしそうに眺める真奈美の潤んだ目は、うっすらと興奮で充血している。 口元からは、涎が一条ツーッと糸を引いて滴り落ちた。
「じゃあ、真奈美。 ボクはサヨねえの様子を見てくるよ。 キミはゆっくりして帰ればいい」
「・・分かった。 じゃ、サヨ姉さんの事お願いね、マコちゃん」
真琴は右手で、人差し指と中指の間に親指を挟んで真奈美に向かって突き出すと、ペロッと舌を出して微笑みながらリビングを出て行った。
「もおっ、マコちゃんてば」
ここ数日、真琴は頻繁に隣町のミュージックホールへ通い詰めている。
調教を終えた沙夜子がミュージックホールの裏舞台に立ち、まな板ショーや獣姦ショーに出演するようになっていた。
真琴は笹原会長の計らいで、ショーや売春といった営業の合間に限り、沙夜子と面会が許されているのだ。
(・・じゃ、ベルにうんと可愛がってもらおうかなっと)
真奈美はベルが見つめる中で、セーラー服とスカートを脱ぎ捨てた。 更にパンティをするりと下ろすと、ベルの眼前でこれ見よがしにオナニーを始めた・・
「フフッ。 ベルったら、あんなに興奮しちゃって」
リビングルームを囲む大きなサッシ窓。 その窓ガラスを一枚隔てて、タロと真奈美が向き合っている。
真奈美は床に腰を下ろし、大胆にM字開脚し、右手の親指と中指で秘貝をパックリ開くと、その中心に人差し指をこじ入れ、中の具を掻き回した。
薄紅色の秘肉は、みるみる蜜汁を湛え、ヌラヌラと怪しく光を帯び始める。
左手は胸元を弄り、蕾のような果芯を摘まみ、捻り、伸ばしたりして女ならではの刺激を楽しんだ。
ガタン! ガタガタッ!
クウウーン、 ウオウーン・・
そんな光景に我慢できないのか、ベルは息を荒らげながら二本足で立ち上がると窓ガラスに寄りかかるようにして、何度も激しく体を押し付ける。
その都度、彼の股間の長尺竿は上下に揺れ、ピュルピュルと漏れる先走り汁がガラス窓に塗り着けられた。
「ベル、 焦らないでッ・・ 女の子には、準備ってものがあるのよ・・」
真奈美は、中指と薬指を蜜壺の中で鍵状に曲げたり伸ばしたりしながら、腹側の肉壁をこね回している。
彼女は調教の中で開発され、目覚めたGスポットを、今や自分自身で快楽を得るための手段として楽しんでいるのだ。
そして親指は花弁をかき分け、最も敏感な女芯をぐりぐりと擦り込んだり摘まんだりしながら、痛痒い快感の電流に痺れ、心は陶酔の世界を漂った。
ガタタン!
すっかりオナニーに没頭しているうち、周囲が疎かになっていた真奈美は、うっかりテーブルの角に頭をぶつけてしまった。
(あいててッ・・ 頭打っちゃったよ)
ドサアッ!
そして、その衝撃でテーブルの上に置いてあった彼女のカバンが床に落ちた。 カバンの口が開いていたため、中から教科書と一緒に少し汚れたノートが飛び出した。
(あちゃあ〜・・。 あれ、このノート・・)
汚れたノートに気が付いた真奈美は、それを手に取ると、適当にページを開いてみた。
(こ・の・ご・ろ・・ な・ん・だ・か・つめたい・・よ・・ うん? 何、これ・・)
初めて読む文章だ。 自分が書いた物じゃ無い。
「まこちゃんとばかり、仲良くして。 ちっとも、あたしにかまってくれない」
(・・メグ?)
改めて文章を読み直してみて、それが交換日記で、メグから戻ってきた物であることを思い出した。
(メグ・・ そんなに思い詰めてたんだ・・ あたし、自分では気がつかない間に、いつの間にかメグを避けてた・・?)
しかも母親から交換日記を受け取ったきり、ずっとカバンに入れっぱなしで、あれから何日経ってしまったのだろう。
(ごめんなさい、メグ。 あたし、ずっとメグのこと疎かにしてたんだ・・ ここ1ヶ月ばかり、色々なことがあったの・・)
暫く日記に書かれたメグの文章を目で追っていたが、だんだんと読むのが辛くなってくる。
「真奈美は、私の知らないところでどんどん変わって行く。 ひどく疲れたり、投げやりになったり。 そんな真奈美を、ただ指をくわえて見ているだけなんて、とても耐えられない。 真奈美の悩みを、苦しみを、一緒に分け合いたい」
(メグ・・ あたし、もう以前のあたしには戻れないの。 汚され、貶められ、目覚めさせられて・・ 今は沙夜子さんが身代わりになってくれてるけど、夏休みが終わる頃には、その契約も終わるの。 そしたら、あたし性奴隷に戻るんだよ。 動物以下になっちゃうんだよ。 こんなのメグは関わってはいけない。 それに・・メグに知られたくないよ・・)
「・・そうか、これ交換日記だったんだ・・ 返事書かなきゃ」
日記に綴られたメグの切実な訴えが、燃えさかっていた真奈美の性欲をすっかり萎えさせてしまった。
と、その時だった。
「えっ?」
振り返ると、業を煮やしたベルがロックの外れたサッシ窓をこじ開けようとしている。
「まっ、窓、ロックしてなかったの? ・・ちっ、ちょっと待っ・・ああっ!」
ワフゥッ!
もう待ちきれないとばかりに、窓の隙間に首を突っ込んだベルは強引に体をねじ込み、ずるりとリビングに侵入した。
そして獲物を狙う猟犬のごとく、真奈美に向かって躍りかかった。
ドタッ! バタッ!
胸元から床に突っ伏した真奈美。 上からは恐ろしいほどの重量がのし掛かる。 続いて鋼のような上腕筋が真奈美の脇腹や両腕を締め上げる。
そしてそのまま上半身を羽交い締めにされたまま、ベルの胸板へと抱き寄せられ、更に彼の下腹部へと引き摺り込まれた。