友人として、そして岳父としての願い-1
【友人として、そして岳父としての願い】
翌日、2人揃って慎吾の待つ病院に向かった。
「浩太にい、運転大丈夫なの?」
移動中の車の中、心配顔の千尋がオレの顔を覗き込んだ。あれから一睡もせずに、さっきまでやりまくっていたのだ。ルームミラーで確認したオレの目は、疲れでドヨンとしていた。進行方向に、台風一過の眩しい太陽が黄色く見えた。
「千尋は大丈夫なのか?」
「うん、まだここに何か挟まってる感じがするけど」
千尋は短めのスカートを捲り上げると、下着の上から割れ目に中指を食い込ませた。視線の端でそれを見たオレは、喰い込む指先の湿り具合を妄想した。
「おい、これ以上刺激するなよ」
昨日の千尋が自身のその部分を弄って喘ぐ姿が脳裏を過った。千尋が告白した夢の話が頭を離れず、破瓜をしたばかりの少女に、それを実践させたのだ。
『え〜、やだやだやだ、何で浩太にいの前でしなくちゃいけないんだよお〜』
股間と胸を隠して身体を横に向ける千尋を、宥めすかしてその気にさせた。その辺の交渉は社会人としてはお手の物だ。
『恥ずかしいよ〜』
それを示すように赤く女体を染めた千尋が、恥ずかしげにオレの前で足を開いた。
覚悟をきめた千尋は、おずおずと開かれた陰部に手を伸ばし、卑猥な溝へ人指し指を這わした。その指を軽く曲げて溝の中へ沈めると、人指し指の動きに釣られて、中指がピクリと動いた。その脇役の動きにこの行為のリアルさを感じてオレは興奮した。
曲げた人指し指を2、3度割れ目に沿って動かし精液混じりの愛液を絡めた。その手をホンの少し引き上げると、自ずとその指は敏感な部分に触れた。
『あ…』
半開きの口から甘い吐息が漏れた。絡み付けた愛液を擦り付けるように、人差し指が敏感な秘豆の上で円を描いた。
『はあん…はあん…浩太にい…はあん』
目の前のオレに言ってるのか、いつもの想像の中のオレに言ってるのかわからないが、自分の名前を呼ばれながらの行為にゾクゾクした。
もう一方の手がいつの間にか乳首を摘まんでいた。それと同時に秘豆を弄る指の動きが早くなった。
『あっ、ああっ、ああっ、浩太にい、浩太にい〜、ああああああああん』
ビクッと女体を震わせた後、全身がピンと伸びた。急激に高まった千尋は一気に絶頂へと達してしまったのだ。
その時のオレのモノは目の前の痴態に反応し、痛いほど勃起していた。
「浩太にい、勃ってるよ。病院に行く前に何処かでカーセックスして抜いちゃう?」
運転中のオレの股間の変化に気付いた千尋の声で現実に戻った。何度思い出しても勃起してしまうほどの宝物のような記憶だった。
「バカ、これ以上抜いたら衰弱死するわい」
千尋の若さが羨ましい。
千尋の方はというと、あれほど乱れ、何度もイキまくっていたのに、何ごとも無かったようにケロッとしていた。
病院に着いた。オレはバンドルから手を離した手で、自分の両頬をパチンと叩いて気合いを入れた。オレもまだまだ若い。それだけでシャンとなった。
「よし、行くぞ!」
「浩太にい、頑張ってね」
千尋が激励の言葉と共に、軽くキスをして力をくれた。オレもまだまだ若い。それだけで治まっていたモノが半勃ちになった。
慎吾が2人で来いと言った真意はわからない。しかし、それとは別に、オレ達は慎吾に報告しなければならないことがあった。
オレは千尋とのことを慎吾に伝え、未成年の千尋との交際、そして千尋が卒業後に結婚をする承諾を貰わないといけないのだ。友人を欺いたままでの千尋との交際は考えられなかった。
オレ達は病室の前まで繋いでいた手を離して、硬い表情で病室に入った。
今日の慎吾は昨日より体調が良さそうだ。しかし、オレの話を聞いてどうなるか…
「来たか」
慎吾は病室に入った2人の雰囲気を探るように、しばらく黙ってじろじろと見ていた。
「慎吾の言う通りに千尋と2人で来たぞ。理由を教えてくれ?」
沈黙に溜まりかねて聞いた。
「ああ悪い、それを今からオレが話す前に、どうしてもお前に確認したいことが有ってな。それをどう聞こうかと迷ってたんだ」
慎吾もか?
「どういうことだ?」
「単刀直入に聞くぞ。昨日、お前がここでパニクって言ってた千尋のことだ」
いきなり来たか…
「ああ、丁度よかった。オレも千尋のことで慎吾に言わなければいけないことが有るんだ」
覚悟を決めて言った。