恋人になる時間B-2
「恥ずかしいから……」
「好きどうしなら、愛しあうことが自然なんだよ」
紀夫の指は、少女のパンティとストッキング越しではあるが、恥毛の上を這っていた。レイは紀夫の手首を押さえていたが、指の動きを止めることはできなかった。男の指は、少女の股を割ろうとして圧力をかけてきた。
「いやっ、いやっ」
「レイちゃん、愛撫したいんだ」
少女は泣き声を出して拒んできた。頑なまでに脚をひらこうとはしない。紀夫は焦り気味になった。
(なぜ、愛撫を許してくれない?)
紀夫の指は上にすすんだ。少女はスカートを穿いているから、指づかいが難しい。
「やめて」
泣き声を無視した。
やっとの思いで、黒ストッキングのゴムに指が掛かった。紀夫は無我夢中でストッキングの中に指を入れた。
「いやっっ」
ストッキングを破らんばかりの勢いで指をすすませた。
(これは!)
少女の下着は熱く濡れていた。
「いやぁぁ」
三原レイは泣きじゃくった。わーんと声を上げて泣き始めた。
泣き声も可愛い。もっと苛めたくなったが、情にほだされて、少女のパンティを触っていた手をストッキングの中から引き抜いた。
「レイちゃん、嫌がることはしないからね」
下半身を弄っていた手をいったんスカートの中から出して、紀夫は両手でレイを抱きしめた。
少女は紀夫の胸に顔をうずめて泣く。うぇーんと声を上げて泣いた。
「レイちゃん、ストッキングの上からだったらいいでしょう? 上からレイちゃんの綺麗な花園を確かめたいんだ」
「……」
躊躇しているのか答えない。
「レイちゃん、上から触らせて」
少女の耳元で囁いた。
「そっと愛撫するだけだから」
「……」
「レイちゃん、大好きだから、ストッキングの上から、ね、」
「ほんとうにそれだけ?」
少女は訊いてきた。澄んでいる音楽のような声だ。
「うん。約束する」
紀夫の指はふたたび、ストッキングに包まれた美しい脚を這う。上に向かって、感触を確かめながら、這ってゆく。
(駄肉がまったくついていない。この引き締まり具合はどうだ)