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もうひとりの妻
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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狙われた主任 1-1

[お疲れさん!返信遅れてゴメン。希美がどうかした?]

[主任が珍しく5時ダッシュだったから、寿輝さんと外食かなぁって。]

[外食?俺は夕方から出張、日曜日に帰る予定で、いま羽田。希美から4時頃電話があって、出張気を付けてと。あと、今夜は社内で飲んで帰るって。]

[そうですか!誰とですかね…]

[タナカとか何とかって後輩から相談受けたって。裕也知ってる?]

[ちょっとわかりません…。了解しました!
出張お気を付けて♪]


(クソッ、田中のヤツめ!)

裕也は、田中が言葉巧みに主任を飲みに誘ったことを確信した。
裕也も酒は強いが、田中はもっと強いし、明るくさっぱりした性格で話題も豊富なので女にかなりモテる。
主任とはオフィスで時々仲良く会話しているが、きっと今頃は意気投合して盛り上がっているかも知れない。
そう思うと、自分に声を掛けてくれなかった主任と田中に強い嫉妬、そして怒りすら覚えた。

明日は創立記念日で会社が休業日。
寿輝さんが出張でいない主任は時間を気にせず田中と遅くまで飲むのでは…。
田中は学生の頃から飲み屋やパチンコで出逢った人妻と何人もセフレ交際してきたと豪語していた。
主任が今夜は1人だって知ったら、田中が変な気を起こすに違いない。
もちろん主任はうまくかわすと思うが、田中のほうが一枚上手そうだし…。

寿輝とのメールのやりとりや、あれやこれやと心配しているうちに時計の針はもう7時を指していた。

「おい、鈴木!なに残ってるんだ?早く帰れよッ!」

「あ、課長…もう帰ります。今日は一緒に謝ってもらいすみませんでした。」

課長に促されるように、裕也は退社した。
しかし、このまま帰る気もしない。

(よし、見つけてみるか!)

会社の最寄り駅から主任は5駅、田中は逆方向に3駅。
田中はこの8駅沿線の居酒屋のどれかを選んだに違いない。
それも田中のアパートに近い方が可能性が高い。
裕也は自転車で探すことにした。

(どうせ明日休みだしな!)

その頃、2人は裕也の想像通りに盛り上がっていた。


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