ドラマが始まる-6
広いベッドに夏輝と真雪が並んで下着姿のまま仰向けに横たわった。同様に下着だけの姿で龍が夏輝に、修平が真雪に上から重なって向き合った。
龍は夏輝の目を見ながら言った。「でもさ、修平さんって、すっごくヤキモチやきなんでしょ?」
「うん。がちがちの嫉妬深さ」
「お、俺が夏輝さんと繋がったとたん、殴り殺されたり、しないよね?」
修平が真雪を見下ろしながら言った。「そんなことしたら、俺は繋がった真雪に絞め殺されちまう」
龍が観念したように言った。「んで、オトコだけが死に絶える」
「心配しすぎだよ」真雪が言った。
「そうそう。お互い様だからね」夏輝はそう言いながら龍に手を伸ばした。
「心配すんな、龍。おまえにヤキモチはやかねえよ」
「大丈夫かなあ……」龍は夏輝に抱き寄せられながらそう言った後、恐る恐る夏輝の唇を吸った。吸いながらちらちらと視線を修平に投げるのを見て、夏輝は口を離して言った。
「大丈夫だってば、龍くん」
修平も真雪にそっとカラダを重ね合わせて、ゆっくりとキスをした。
「うわあ……しゅうちゃんって、キス、上手だね」
「そ、そうか?」修平は赤くなって言った。
「とろけそう。とってもいい気持ちになれるよ」
「でしょー?」夏輝が言った。「でも、龍くんのキスもとっても気持ちいい。年下に抱かれると、別の意味でときめいちゃう」
パートナーを交換した二組の男女は、しばらくの間、抱き合ってお互いの唇と舌を味わい合った。
真雪から口を離した修平が言った。「真雪、ブ、ブラ、外していいか?」
「いいよ、しゅうちゃん」真雪は微笑んだ。
修平はするりと腕を真雪の背中に回したかと思うと、すぐにぷつっ、とホックを外し、肩紐に手を掛けてあっという間に真雪のつけていたブラを取り去った。
「すごーい! なんて早業!」真雪は感動して言った。
「修平は、服脱がせるの、上手なんだ」夏輝が嬉しそうに微笑んだ。
夏輝に重なっていた龍は、彼女の横に降りた。「ちょっと見ててもいい? 修平さんたち」
「そうだね、しばらく観察しようか」
「え? か、観察って……」修平が照れたように夏輝を見た。「お、おまえらも進めろよ。み、見られてっと、恥ずかしいだろ」
「俺、修平さんのテク、盗みたいもん。かなりの腕前なんでしょ?」
「あたしも真雪の反応とかワザとかを見てみたい」夏輝も言った。
結局夏輝と龍は、並んで横になり、修平と真雪の絡み合いを眺めることにした。
「あ、あらためて見ると、真雪、すんげー巨乳だな……」
「触ってみて、しゅうちゃん」
「夢だった……。これに触るのが俺の……」修平は顔を上気させ、息を荒くしながらそっとその二つの乳房を大きな手で包みこんだ。「おお!」
「どう? 修平」夏輝が言った。
「なめらかで、きめ細かくて、温かくて、柔らかいのに弾力がある……。こ、こりゃ絶品だぜ! 想像以上」
「そんなに?」夏輝は言って、手を真雪の胸に伸ばした。
ぷにぷに……。「ほんとだー。いいねー龍くん、毎日こんなおっぱい触れるんだね」
「んんー……」修平は目を閉じて、顔をその二つの乳房に擦りつけた。「や、やばい! こ、こりゃ天国だぜ……」
「龍くんもやってるの? ああやって」夏輝が言った。
「ほぼ毎日」龍は笑った。
修平が顔を赤くして真雪を見つめ、躊躇いがちに口を開いた。「ま、真雪……」
「なに? どうしたの? しゅうちゃん」
「俺さ、実はさ、中学に入ってすぐ、おまえの胸見て、生まれて初めてこいつとセックスしてえ、って思ったんだ」
真雪は嬉しそうに言った。「ほんとに?」
「ああ」
「確かに中学んときから真雪の胸は大きかったからね」夏輝もおかしそうに言った。「龍くんもそうだった?」
「真雪が中一だったら、俺はまだ小三だね。うーん、まだエッチしたいとは思ってなかったけど……。マユ姉のおっぱいにはとっても興味あったね」
「みんな真雪のおっぱいの虜になってたんだー」夏輝がまたおもしろそうに笑った。
「そんなわけで、俺が真雪の胸をじろじろ見てたら、いきなりケンタが殴りかかってきたんだぜ」
「え? ケン兄が?」真雪が言った。「もしかして、入学式の日のあのケンカ?」
「おまえ知らなかったのか? 真雪」
「初めて聞いた。あの時のケンカって、それが原因だったんだ」
「『妹をいやらしい目でみるな!』ってな」修平は真雪にウィンクをして見せた。
「ケン兄って、妹思いだったんだね」龍が言った。
「いや、俺は当時ケンタはシスコンだったと踏んでる。やつも真雪のおっぱい見たり触ったりしたかったんだよ、絶対」
「あははは! そうかもね」龍は笑った。