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凡夫たちの恋
【ロリ 官能小説】

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凡夫たち-1

金曜日、晴天の冬空のもと、湖の公園に四人が集まった。事情を知らない男二人は驚いた。森田は、リリヤの母親を坂上が連れてきたことに、坂上は自分の生徒が森田と来たことに、である。女二人も、男たちが知り合いだったことには意外だった。リュドミラはリリヤの相手という男を思い出した。その節はありがとうございましたなどと社交辞令を交わしたが、互いにぎこちなかった。しかしリリヤの晴れ晴れとした様子から、安心して良いのだろうと、リュドミラは笑顔を返した。リリヤは担任が森田の練習相手と知って
「先生、空手なんてできるの?」
と、初めて感情のこもった言葉を投げた。少し嬉しそうであった。
森田と坂上は、型を見せ合い、同じものであることを確認すると、対練から軽い模擬試合へと移っていった。女たちの拍手がときどき起こり、少女は歓声を上げた。

数週間後、リュドミラの離婚は成立した。リリヤは隣町の小学校に転向していった。ここも黒髪の子の多い学校ではあったが、明るいリリヤに友達はすぐできた。
土曜日には、坂上がこの母と娘とを連れて、森田のいるいつもの飲み屋に現れた。あたかも、カウンターに仲の良い親戚が集まったかのようだった。


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