果-6
「やっと。やっと私だけの若旦那様になった」
そう言ったあと、遺体に擦り寄ってみさをは号泣した。
それを空から眺めていた私も涙が止まらなかった。
そして場面がぐにゃりと変形した。
ゆっくりと目を開けると
そこはいつもの私の部屋だった。
涙が止まらない。
拭いても拭いても止まらない涙に。
気がついた。
あ・・・ぁ。そうだ―――
あれは、私と大久保さんの前世だ。
今、たった今、思い出した。
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