晒された少女-5
相当の葛藤があったのだろう。
やがて、顔を真っ赤にしたサヤカが立ち上がった。
「ようするに、あたしのハダカが見たいんでしょ!?」
“主任”はニヤリとしただけだった。
「乗ってやるわよ、その話。せいぜい、よく見ときなさいよ!」
他の刑事たちも、ニヤニヤしながらサヤカを見ている。
遅れて入ってきた刑事に“主任”も含めて、全部で5人。
それだけの異性の前で、これから全裸になるのだ。
平気な人間などそうはいまい。どれほど恥ずかしくて、悔しいことか。
年頃の娘なら尚更だろう。
サヤカの膝は震えている。
実際のところ、立っているのがやっとなのだ。
それでも彼女はキッと唇を引き結び、気丈にも男逹を睨みつけていた。
しばらくして、彼女は大きくひとつ息をつく。
それで意を決したようだった。
「おぼえてなさいよ……」
ゆっくりと華奢な細腕が背中にまわされた。
ブラの肩紐が弛み、胸に谷間をつくっていた力が解放される。
「どうぞ、ご覧くださいな」
精一杯の皮肉とともに、サヤカはバストを覆っていた布地を投げ捨てた。
「ヒュウ……」
刑事のひとりが口笛を吹いた。
発育途上とあって、さほどに大きくはないが、ボウルを伏せたような隆起がふたつ、綺麗に対をなして並んでいた。
小高く白い半球が、天井の灯りに照らされて、アンダーにかすかな影をつくっている。
「かわいいおっぱいだな。こう、ちょうど手のひらにサイズがぴったりだ」
“主任”が揉むような手つきで言った。
「それにしても、ちっちゃい乳輪だねえ。色も綺麗なピンクで、先っぽの乳頭もツンと上を向いてら」
「く……う……」
食いしばった歯の根から、思わず悔しげな呻きが漏れた。
無理もない。
思春期の膨らみをみせて以来、異性には晒したことのなかった乳房を、卑劣な男逹の視線に晒してしまっている。
それだけでも年頃の少女にしてみれば、考えられない恥辱だろう。