晒された少女-12
蒼白だったサヤカの頬に朱がさしていた。
ここもまた、誰にも見られたことのない、よもや見られるなどとは思ってもみなかった場所なのだろう。
「そんなところ見て……どうすんのよ」
「あれ、知らねえのか?肛門だって立派な性感帯なんだぜ」
「え」
「見るだけなんて勿体ないだろ」
“主任”は顔を近づけて、ぬめるような舌を尻の割れ目に沿って這わせ始めた。
「ひ……」
なかば朦朧としていたサヤカの両眼が、驚きの余り大きく見開かれた。
“主任”は剥き出しになっているアヌスの周りに、尖らせた舌を旋回させた。
やがて、ぬめった舌先は菊壺の芯を抉りはじめる。
突き上げられるようにサヤカは前に逃げようとしたが、両肩をがっしりと掴まれており、すぐに元の位置に戻された。
「あ、あくっ……」
抑えきれない声が漏れた。
そにたびに、びくっ、びくっと痙攣のように身体が動く。
「お、ここも感じちゃうみたいだね」
口元をヒップから離した“主任”が言った。
唾液でべとべとになったアナルが、時おりヒクヒクと動いていた。
「き……気持ちわる……い……だけ……」
「ほう。まだ強がることができるのか」
“主任”は薄いゴム手袋をつけ、指に何らかの軟膏を塗りながら、なかば本気で感心していた。
「しかし、こいつはどうかな」
彼は指につけた軟膏を、小さな花弁を思わせるサヤカのアナルに塗り込みはじめた。
サヤカはびくっと反応したが、それ以上は動けず、されるがままだった。
効果はすぐにあらわれた。
「ん……あ、あうっ!?」
「どうだ?」
「な、何を……何をしたのっ」
「どんな感じがするか言ってみな」
サヤカは狂ったように首を振った。
力一杯にもがく裸身を、刑事達がやっとのことで押さえている。
なかでも腰の動きが激しかった。
勢いよく突き上げたかと思えば、大きく左右に振りたくる。
彼女は襲いくるある種の感覚から、必死に逃げようとしているのだった。
全身にうっすらと汗がにじみ始める。
我慢に我慢をかさねた少女は、やがて絞り出すように叫んでいた。
「か、痒いッ!痒いいッ!」