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青空のように…
【青春 恋愛小説】

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青空のように…-1

ガタンゴトンガトンゴトン…。
俺は『佐藤 祐』中学3年生っていっても今日で中学は終わり。
だって卒業式だし…。
俺には一つ心残りがある。
それは3年前からずっと同じ電車に乗っている彼女のこと。
話したこともない。
たまに目が合うだけでドキッとしてしまう。
「あっ!彼女だ。」
今日もまた同じ電車に乗ってきた…。
話かけようとするが何を話したらいいか分からない…。
そんな事を思っているとすぐにおりる駅に着いてしまう…。
「はぁ〜今日も話し掛けられなかった…。最後だったのに…。」
俺の恋は終わったかにみえた。
卒業式も無事終了し、あっという間に中学生活が終了した。

「あ〜なんか呆気なく終わっちゃったな…。」
友達とも別れて家へ帰るので駅で電車を待っていた時彼女の姿を見つけた。。
「今、話し掛けなくていつ話かけるんだ!」
自分に言い聞かせるように言って彼女の方に歩きだした。
「あの〜スミマセン。」
「はい?あっ!いつも同じ電車に乗ってる方ですよね?」
「そうです〜。」
「やっぱりそうですよね。初めまして『愛沢 秋』と言います。」
「初めまして『佐藤 祐』って言います。今年高校1年です。」
「そうなんですか?じゃ私と同い年ですね。」
「愛沢さんはどこの高校に行くんですか?」
「私は、清岡高校です。佐藤君はどこなんですか?」俺は一瞬耳を疑った…。
清岡高校っていったら俺が通う高校じゃん。
「俺も清岡高校なんですよ。」
「えっ?そうなんですか〜。」
その時、電車がホームに入ってきた。
電車に乗っても2人は話続けた。
話をしていると時間はあっという間にすぎるもの。
あっという間に駅に着いてしまった。
「佐藤君また、ね!」
「また!」
そして2人は別れた。

高校が始まるまでの2週間は、すぐに過ぎてしまった。
「なんで起こしてくれないんだよ!!」
「何回も起こしたわよ。」自分の母と言い合いをしているがそんな時間はない。「あんたは、高校生にもなって初日から遅刻なんて…親として情けないよ。」
「はいはい。続きは帰ってきてから聞くから、いってきます」
家から駅まで約10分の距離。
電車に間に合うかは分からなかったが、全速力で走った。
「うあ〜。電車行っちゃったよ。完全に遅刻だ…。」仕方がないのでホームで次の電車が来るの待っていた。
「はぁ〜はぁ〜電車行っちゃった〜」
聞き覚えのある声に俺は声のする方を見た。
「愛沢さん?おはよ。」
「あっ!佐藤君。おはよ。なんでここにいるの?」
「ハハッ…。実は寝坊しちゃって…。」
「私と同じだ…。」
彼女は頬を赤くしながら答えた。
そんな彼女の表情がすごく可愛いかった。
「初日から遅刻じゃ先生に怒られるね。」
「確かに…。恥ずかし〜。」
「でも佐藤君と一緒だから大丈夫。1人だと恥ずかしいけど2人なら問題ない」
と舌をべ〜と出しながら言った。
俺も笑顔でそれに答えた。遅刻確実を分かっていた2人は急ぐことなく学校に向かった。
学校に着くなり2人は職員室に呼ばれ大目玉。
1時間にもよる説教の末解放された。
先生から渡されたクラス分けの紙によれば愛沢さんとは同じクラスのようだ。
他にも同じ中学の奴が数人いた。


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