ルームメイト-7
だらりと垂れたワイシャツの裾を割って、アキオのどす黒い欲望を雄弁に語るものが突き出されていた。
「う……ああ……」
その禍々しさに、ナオキは震え上がった。
怒張して脈打つ肉塊が、ほぼ垂直近くまで起き上がっている。
血管が浮き出て反り返った肉柱の先に、充血し肥大した鎌首が、獲物を前にした蛇を思わせる不気味さで揺れていた。
「お願いだ、お願いだから、やめ……」
だがアキオはすらりとした両足を肩に担ぐようにして、ナオキに受け入れる体勢を強要させた。
白い裸身はほとんど膝が肩に接するほどに折り曲げられ、切っ先の亀裂に液が淫らな玉をつくったぺニスと相対して、蹂躙されようとする部分が頼りなげな花弁を震わせている。
砕けんばかりの力で細い両肩が掴まれた。
アキオはそうやってナオキの身体を固定すると、全身をぶつけるようにスライドさせて、爆発寸前の獣欲を捩じ込もうとした。
「うっ、うう……」
アキオの表情に焦燥が浮かんだ。
ほとんど泣き顔に近かった。
何度も腰を突きだして思いを遂げようとするが、狙いがうまく定まらず、肥大した尖端は周囲の柔肌に当たり逸れてしまうのだった。
アキオは真っ赤な顔に汗の玉を浮かせている。
ナオキはその隙に何とか囚われの身を脱け出そうと、太い腕を振りほどこうとしたり、厚い胸板に手を突っ張って、大岩のような巨躯を押しのけようとした。
しかし……。
無言の攻防は残酷な結末を迎えた。
アキオは片手をぺニスに添えて、突く時にぶれないようにした。そのまま感触で目的の場所を確かめ、幾度めかにとうとうそこを探り当ててしまった。
「ひい……」
もっとも敏感で脆い箇所にぴたりと切っ先を当てられ、ナオキの咽から過呼吸にも似た悲鳴が漏れた次の瞬間、
「う……ああ………あああああッ!!」
感じたことのない圧迫感が、すぐさま灼熱に焼けた鉄棒を押し込まれたような痛みに変わっていた。
すべての感覚が貫かれた部分の、焼けつくような激痛に集中した。
「痛い!痛いいいッ!」
それは押し広げるというより、またこじ開けるというよりも、引き裂くというに近かった。
半ばまで埋め込まれた肉塊は、明らかにナオキの身体が受け入れられるサイズを超えていた。