愛欲-8
帰宅した幸代は何となく恥ずかしくなりひとまず部屋へ向かう。階段を上がると部屋から弟の雄大が出て来た。
「ネーチャンお帰り〜」
「た、ただいま…」
そんな幸代を雄大がじっと見た。
「ネーチャン、何かあった?何か疲れ果ててるみたいだね。」
ギクッとした幸代。雄大にだけはオナニーでグッタリした事を悟られたくはない。ま、誰にも悟られたくはないが…。
「ちょっと仕事が忙しくてね…」
「ふ〜ん…」
納得したのだかしてないのだか分からないような顔ですれ違って行った。階段を降りていく雄大にホッとしながら歩き出すと下から雄大が声をかけた。
「もしや…男!?」
「ち、違うわよ!!」
幸代はそそくさと部屋に入ってしまった。
「ったく、どーしようもない事には鋭いんたから!!あ、てゆーか下からスカートの中、見えなかったよね…」
ノーパンである事を思い出した。幸代はそのまま着替えを持ちシャワーを浴びたのであった。