〈愚者達の夜〉-25
「……だ…誰なの……た…助け…て……」
突如として現れた男達の集団が、咲良には救世主に見えたのだろう。
だが、それは同じ穴の狢が、単に入れ替わっただけの事なのだ……。
『なんだ、けっこう可愛いじゃないか?』
『ケケケッ!まだオマ〇コしか使ってねえみてえだな?』
『綺麗なア〇ルしてんなあ?みんなでマワしちまうかあ?』
「お願い…ロープを…外して……お願いし…ます……」
『はあ?テメェはヤラれる為に連れてこられたんだろ?誰が助けるかよぉ!』
咲良の周囲には笑い声と怒号に溢れ、そして……紗季を再起不能にまで堕とした男達の凶暴さは、首謀者をも上回っているはずだ……。
「あごおぉぉッ!!」
『ッ!?』
奇妙な悲鳴が聞こえ、そして男達は嬉しそうに叫んだ……咲良に対しての暴力が始まってしまったのは、想像に易い……。
(なッ!?何してるんだよぉ!!)
仲間達の人垣が崩れると、そこにはホールギャグを噛まされて転がされている咲良の姿があった。
ショートカットの髪は左右から掴まれ、ボサボサに乱れてしまっていたし、その瞳は死を確信したかのように、完全に生気を失ってしまっていた。
男達は更に暴力を加え、力任せに髪を掴んで引き摺り回すと、各々はズボンを脱いで下半身を露出し、早くも怒張している肉棒を曝け出した。
「うぼおッ…!!ごぽッ!!」
髪を掴んで上体を起こされた咲良の口に、男達は熱り立つ肉棒を突っ込んで下腹部を押し付けた。
喉の奥にまで達した肉棒に悶絶し、その瞳は苦悶に歪む。
『これがイラマチオってんだ。よく覚えとけ!……もっと奥まで…嫌がるんじゃねえ!!』
『ちゃんと舌ぁ使ってんのかあ?口に入れただけで満足してんじゃねえや、クソガキぃッ!!』
「がぷうぅッ!!はがッ!!ふがあッ!!」
吐瀉物を撒き散らしながら、咲良は揉みくちゃにされていた。
首謀者達に対する怒りの矛先を向けた性暴力は、殆ど殺人的な凌辱となっていた。
『ケツ上げろッ!今から浣腸してやるからよぉ』
「ごひゅッ!!…あぼぉ!!」
『ジタバタすんじゃねえ!臭えケツしやがって!!』
華奢な臀部は抱えられ、ピストンを抜かれたシリンダーのみの浣腸器が咲良の肛門に突き立てられた。
その尻の後方には、肉棒を握る男の姿があった……。