〈愚者達の夜〉-24
『えへ…へへ……あ、凄いッ……咲良ちゃんの気持ち良いぃッ』
たった二人に強姦されただけで、もう咲良は感情を表さなくなってしまっていた。
何も伝わらない瞳で小肥りオヤジを見つめ……そして、唇を奪われた……。
『可愛い…チュッ!好きッ!!チュッ!もう大好きだよ咲良ちゃんッ!!』
小肥りオヤジは一方的に想いを伝え、そして熱烈な接吻を繰り返しながら、一心不乱に腰を振る。
それは命の無いダッチワイフに興奮している、哀れな男にしか見えなかった。
『オイ、俺達ちょっと買い物に行ってくるぜ。キンキンに冷えたビールと肴が欲しいだろ?あと食い物も揃えとかなきゃなあ』
『ところで、まだア〇ルは駄目だからね。僕達が帰ってきてから一緒に遊ぼう』
『う、うん。分かってるさ』
咲良を抱いている小肥りオヤジを残し、首謀者と長髪男は部屋から出ていった。
あの二人が帰ってくれば、咲良は更なる屈辱と、汚辱に塗れるのだ。
その期待に股間は熱くなり、小肥りオヤジは歓喜の叫びをあげた……。
『咲良ちゃんッ!!ぼ、僕イッちゃうぅ!!』
「はうぅッ!?…ううぅ……」
哀れな溜め息を吐いて、咲良はグッタリとして動かなくなった。
三人分の精液で子宮が満たされてしまったのだから、無理もない。
『……?』
小肥りオヤジは、背後に気配を感じた……この部屋には咲良と自分しか居ないはずだし、あの二人は部屋から出ていったはず……何か忘れて戻ってきたのかと思い、振り向いた瞬間、小肥りオヤジの顔面は蒼白になった……。
『……楽しそうだな?』
『ッ!!!』
そこに居たのは曾ての仲間達……長髪男のデータを盗み、捕らえた美少女を消耗させるしか能の無い“汁男優”達だ……。
『なんか様子が可笑しいと思ってたら……へぇ〜、こうゆう事かあ?』
『ま、待ってくれよ。僕達はそんな……うわあッ!?やめてくれえ!』
『煩えッ!!この裏切り者があ!!』
小肥りオヤジは縄でグルグル巻きにされ、口にガムテープを貼られた挙げ句、咲良の小便の海に倒された。
その目には、取り囲む仲間達の背中が見え、咲良の姿は其れに埋もれて視界から消えた……。