〈愚者達の夜〉-21
「お家に…ッ…お家に帰して!!もう嫌なのッ!!嫌なのぉ!!!」
帰す訳が無い……咲良は萌や里奈と同じように、オヤジ達が飽きてしまうまで姦され、飼育されるのだから……その決定事項は、覆される事は無い……。
「嫌…ヒック…嫌よ……嫌だってばぁッ!!」
三人はついに衣服を脱ぎ始めた……不潔な肌を曝し、弛んだ腹や痩せ細った手足を惜しげもなく披露する……そして、怒張した肉棒を天に向けたまま、首謀者は咲良の顔面を跨いでしゃがみ込んだ……。
『どうだ、パパのチ〇ポは?大きくって頼もしいだろう?』
「いッ…嫌だあぁぁッ!!」
咲良の眼前には、モジャモジャと陰毛を生やしたドス黒い皺くちゃな陰嚢と、血管をブクブクと浮き出させた男根が反り返っている。
それは醜悪な男の股間に張り付いた奇っ怪な芋虫のようで、それを見ただけで咲良は悪寒と凄まじい恐怖に襲われた。
『ぼ、僕のも見て……ほらほら……』
「あ"〜〜〜ッ!!お父さん助けてぇ!!!」
『だから、コレが“お父さん”だよ、咲良ちゃん』
美少女に股間を見せて嬉々としているとは、紛れもなく変態である。
しかも、亡くなっている父親を愚弄するとは、鬼畜オヤジの面目躍如でもある。
『さあて、パパが咲良を“大人”にしてあげるからね?』
「ッ!!!」
首謀者は咲良の足首を掴むと、その猛り狂う肉棒を幼器へと近付けた……女性として、決定的な烙印が押されてしまうのだと咲良は本能的に察したが、未だに身体に自由など無い……。
『見たい?パパのチ〇ポが咲良ちゃんのオマ〇コに入っていくトコ、見たいよねえ?』
「やッ…やだあッ!!そんな…やだあぁぁぁぁ!!」
『ほぅら、入り口に当たってるぞぉ?』
毛むくじゃらな首謀者の下腹部と、無毛の幼器との距離はジリジリと詰まっていく……笑われながら侮辱され、しかも望まぬ命を宿らせられてしまうかも知れないという非常事態が目前となって、咲良の心の箍は外れた……。
「ん"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ッ!!」
口汚い怒声をあげたはずだった……この卑劣で卑怯なオヤジ達を、目一杯に罵倒したはずだった……だが、口を吐いて現れたのは、あまりにも哀し過ぎる悲鳴だけであった……。