返事-1
電車で一駅だけ戻り、帰宅した時にはもう23時を過ぎていた。
「おっそ−いッ!!」
希美がまだ起きていた。
「何時までやってんのよ!」
「ごめん、盛り上がって…」
「こっちからメールしたんじゃ新人の前でカッコ悪いからしなかったけど、遅くなるって連絡くれてもいいんじゃないの、もぉ!」
「いや、ホント悪かったよ。」
「どこ行ったの?変なお店じゃないよね??」
「そんなん行くわけないじゃん。○○駅前の居酒屋だよ…」
「ふーん、で…どうだった?」
「礼儀はまあまあじゃないかなぁ。まぁ、あんなもんだよ、今時のは。お世話になってます、これからも頑張ります、主任によろしくお伝え下さい、だって。」
「そんだけ〜?」
「そんだけ、だよ…」
「私のこと、良い奥さんだって誉めてくれた?」
「たくさん誉めといたから、月曜から言うこと聞くんじゃない。」
「なーんか怪しい…」
(根掘り葉掘りうっさいな〜、俺は鬼嫁のゴリじゃないし…)
希美は自分の夫と新人の部下がどんな会話をしたのか本当はもっと聞きたかったが、一応仲良くやってくれた様子だし、それ以上は聞かないことにした。
「ねぇ、酔ってないの?」
「あまり飲んでないから、そんなには…」
「大丈夫?」
「大丈夫だよ、どうして?」
「じゃあ…しよっか!」
「今から?」
「だから起きてたんだよぅ(照)いいでしょ、何だかしたい気分…」
「そう…わかった。ちょっとシャワーしてくるね!」
「うん!待ってるからね〜、それと…」
「なに…?」
「アレ終わったばかしだから、中にいいよ♪」
「そうなの?やったぁ!!」
深夜の寝室。
いつにも増してベッドの軋む音が大きく響いている。
夫婦の営みはとても激しかった…。
月のモノでちょっとお預けだったセックスに希美は感じまくっていたし、寿紀は裕也が妻の卑猥な姿を妄想して抜いていることを密かに思い出し、興奮していた。
「あぁッ…、寿…紀、スゴいよッ!なんか、おっきい…よぉ、あッ、あぁン…」
妻の喘ぎ声を聞きながら、希美は何も知らないんだと思うだけで寿紀の興奮は増幅され、股間のイチモツはさらに怒張していった。