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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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その時、携帯のバイブに気がついて
大久保さんに断ってそっと携帯を覗き込むと
彼からのメールだった。

――今週の土日も仕事になった――

ただそれだけのメール。
本当に仕事なの?
もう確かめる気持ちも薄れた。

返信もしないままそっとバッグに携帯を戻せば

「俺にもチャンスはあるのかな?」

なんて大久保さんがこっちをじっと見ていた。

「え・・・・」
「今の。彼氏でしょ?倦怠期?」

その言葉にカッと赤くなると
「大久保さんには関係ないと思いますけどっ」と
ワインをぐっと飲んだ。

「あるよ」

ワインを飲む手を優しく制止されそのままグラスを私の手から抜き取った。

「飲みすぎ。美緒は弱いだろ?」

困ったように笑うけど。
私が弱いってなんで知ってるの?

「好きなオンナが彼氏と別れそうなんだ。
期待しちゃだめかな?」

視線をそらさずにそんなことを言うもんだから。
私だって視線を外せなくなった。

「好きなオンナって」
今日会ったばかりなのに?

「あ・・・の」
「急がない。大丈夫だ。ここまで待ったんだから。
でも、もし彼氏と別れるつもりが少しでもあるなら。
俺は美緒を逃がさないよ?」

今日会ったばかりの人に・・・
そんなことを言われても。





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