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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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「大久保さんっていくつなんですか?」
「おれ?俺は30。美緒は?」

あ、美緒って呼んだ。

「24です」
「そっか。6つ違いか」

年齢をしらなかったってことは、どんな知り合いよ?

「人違いってことはないんですか?」

私のその言葉に、改めて顔をじっと見られる。
「いや・・・間違うはずはないよ」

そんな風に真面目に、愛撫されるようにささやかれたから
ほのかにほほが赤くなった。

「ほら。そんな風に赤くなるのも変わらないね」

優しく私を見つめる目を遠い昔、どこかで見たことがあるかもしれない。
でも、その顔は子供の顔じゃない気がする。
何だろう?この記憶は。

私が子供ならこの人だって子供のはずなのに・・・
この人の、お兄さんか、お父さんの記憶?

「いや。ごめん。もうこの話は止めよう」

そういって私のほほを対席から腕を伸ばしてそっと撫でた。
そのあまりに親しげな行動に少しびっくりしたのに。
身体の奥底がほんの少し反応した。

なに・・・?この感覚。

「美緒は・・・彼氏は?」

話しを変えようとして言われたその言葉に、
忘れていた彼を思い出した。

「います」

「そっか」

それ以上、深く聞いてこない大久保さんに優しさよりもじれったさを感じた。




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