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もうひとりの妻
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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新人・裕也-2

水曜日の夜。
裕也から寿紀に電話があった。
綾瀬さんの奥さんからお話を伺いました、と。

電話での自己紹介はそこそこに、聞けば一人暮らしで新天地のこの町にはまだ新しい友人もいないので是非お願いしますと礼儀正しい第一印象だった。

(希美が、ロクに挨拶も出来ないと言うほどでは…)

寿紀はそう感じながら、金曜日の待ち合わせ場所と時間を決めた。

自宅から最寄りの駅を一区間通り過ぎた駅前にある安い居酒屋に金曜日の18:30集合。
少しでも近所の目に付かないよう、わざと一駅外してみただけのことだ。

寿紀は、裕也をどの程度酔わせて、どんな感じで話を切り出し、どうやって「その気」にさせるか等を頭の中で何度も何度もシミュレーションしていた。
そんなことを考えているうちに、あっという間に2日経ち金曜日になった。

先に居酒屋に入っていると、時間丁度に裕也がやって来た。

「はじめまして、鈴木と言います…」
「鈴木君か、はじめまして。疲れてるのに悪いね、さぁ座って!」
「あ、いえ、すみません…」

なかなかの今風イケメン顔で175cm位、大学時代の仲間とたまにサーフィンに行っているそうで少し日焼けしている感じだ。

(これは全然、希美の好みじゃないな…)

「希美は帰った?」
「きみ…?あ、綾瀬主任はまだお仕事で。僕が色々迷惑かけちゃってて…」
「そういう訳じゃないでしょ、じゃ先に注文しちゃおうか!飲めるよね?」
「えぇ、飲むの好きです!」
「そう…。」

生ビールがすぐにきた。
乾杯して、出身や大学時代の話題などを切り出す。
祐也は4大の経済学部卒の22歳。
経済学部卒とは言え経済理論を専攻していたので、どちらかと言えば経理事務はやりたくなかったが、会社の新人振り分けで希美のいる部署に仮配属(3ヶ月の試用期間)となったようだ。

「鈴木君、彼女はいるのかい?」
「あの…、いたんですけど就職の時に別れました。離れちゃったんで…」
「そっかぁ…、それは寂しいな。」
「まぁ、、ですね。でも仕事でいっぱいいっぱいですから(笑)」


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