淫欲と幼気-1
「どう? お兄ちゃん」
うつ伏せに横たわった僕の肩に、汐莉ちゃんがハンドマッサージ器あてがってくれる。
「うっ、うん、良い感じ、もっ、もう大丈夫だよ。ありがとう」
小学生の女の子にマッサージしてもらうと言うのも何とも微妙な感じであった。
《それじゃあ、またゲームしようか?》
そう僕が言おうとした刹那。
「それじゃっ、今度は交代で汐莉ちゃんの番だよ。ここに仰向けになって」
自分の口から出ている言葉に関わらず、それは自らが意識しているものとは異なっていた。
意識が薄れ始める感覚…… 決して苦痛を伴うものではない。
しかし自分と何か得体の知れない“何か”が入れ替わりはじめようとする感覚。
まるで自分が“何か”の一部となり、その視覚のみを共有している感覚。
目の前の少女は左程違和感を感じさせる事無く、促された言葉の通りに仰向けで横たわる。
「汐莉ちゃん知ってる? 脚をマッサージすると細くて長い綺麗な脚になるんだよ。特にねえ…… 」
そう言い終える間もなくハンドマッサージ器は、ミニスカート丈ギリギリのラインの脚部に当てられる。
脚全体をマッサージしている事を演出するかのように、その範囲は上下に動いているかに見えるが、最終的な目的が違う事は明らかであった。
「どんな感じ? 汐莉ちゃん」
目的を察せられ怪しまれぬ様に、狡猾な言葉がその後も少女の注意を逸らす。
「何かくすぐったい感じかな?」
…… …… ……
…… …… ……
…… ……
…… ……
……
……
言葉を交わし表情を窺いながら徐々にではあるが、マッサージ器先端は肉付きの薄い太腿の付根に向かい這い上がっていく。
それはまるで狡猾な蛇が、獲物を徐々に追い詰めて行く様に似ていた。
幼い少女の顔が上気しはじめている事が窺え、衣類から露出している肌全体にほんのり赤みを帯びてくる。
「んっ、あっ、おっ、お兄ちゃん! 汐莉ちゃん、汐莉ちゃんも、もう大丈夫だから…… 」
そう言いながら少女は、まるで逃れる様に上体を起こし始める。
「おっと、逃がさないぞ」
“俺”は上体を起こした少女の背後にまわり左手で口元塞ぐと、右手に持つ“道具”を一気に核心へと押し当てる。
それと同時に指先はスイッチを《強モード》へ切り替えていた。
逃げられぬ様に抑え付けながらマッサージ器を押し当て続けていると、5分もしない内に華奢な身体が数回にわたり痙攣する様な動きを断続的に続け急速に脱力していく。
どす黒い物が身体の内より湧き上がる事を感じる。
ズボンの中の陰茎が痛い位に膨らみ、欲望の吐出先を求めている事が感じられる。
(…… 犯りたい! この少女を引き裂き貫き、そして注ぎ込み満たしたい)
クロッチ縁より指先が滑り込み、浅いスリットへと伸びて行く。
ぬるっ……
指先が少女とは思えぬ潤いを探り当てると、自然と自分の口元が緩みはじめて行く。