投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

夜羽球の会
【調教 官能小説】

夜羽球の会の最初へ 夜羽球の会 17 夜羽球の会 19 夜羽球の会の最後へ

撮影-3

◆◆◆

「今まで佑香里がどんなことをされてきたのか気になってきたな」
 先輩たちのことが話に出てから、タツミは佑香里に為されてきた調教内容に興味が湧いていた。自分のものになると誓ったこの女が、どんな風に日々を送っていたのか。
「色んなこと、されましたよ……」
「ふーん。例えば?」
「例えば……喉奥でイラマチオなんてのは日常茶飯事ですし、しばらく動けなくなるくらいまでイカせ続けられたこともあります。マニアックな人が相手のときは、身体中にエッチなことを落書きされたり、ネコミミと尻尾をつけてセックスしたり……」
「確かにマニアックな人が多そうだもんな、ウチのサークル」
「はい……。他にも、夜中に首輪をつけて、四つん這いで街中をお散歩させられたこともありますよ……。片足上げておしっこもさせられましたし……恥ずかしかったです。一回、お酒を浣腸されてセックスされたことがあるんですけど、あれが一番辛かったですね……。意識が飛びそうになったんで、あれだけはもうしないでほしいと本気でお願いしました……」
 思っていた以上に好き放題していたようである。この分だと羞恥プレイもSMもあらかたやっていそうだ。
「あの、えっと……ご主人様」
「ん? どうした」
 佑香里が少し照れくさそうにしている。
「その……それで私……今まで他の人にされてきたことを、ご主人様にもしていただきたいんです……。調教の上塗り、してほしいんです……」
 もじもじとした感じでぼそっとつぶやいたのを聞いて、タツミの中で愛おしさがこみ上げた。
「ああ、してやるよ。イラマチオでも落書きでもお散歩でも、全部やってやる。酒も浣腸してやろうか」
「えっ、あれはその……でも、ご主人様なら、構いません……。やってください……」
 いじらしい。不純な主従関係ではあるものの、強い絆が二人の間にあることに充足感を覚えた。
「よし、それじゃあそこに寝転んで待ってろ。まずは、身体に落書きしてやる」
「は、はい」
 タツミはむくりと起き上がると、隣の部屋に行って水性ペンを取ってきた。ついでに部屋の電気を豆球だけつけて、字が見えるくらいまでの暗さにした。

「先輩たちにはどんなことを書かれたんだ?」
「あ、私の携帯にそのときの写真があるんですけど……見ます?」
 自分がされたプレイの写真を自分でも持っているのか……。先輩だけが持っているんだと思っていたけど。
 もしかしたら強制的に持たされているのかもしれない。それはそれで、ひとつの羞恥プレイになりそうだ。
「見せてよ」
「はい……ちょっと待ってくださいね」
 佑香里が携帯を取り出して操作する。暗い部屋で、その画面だけが強い光を発している。それに照らされて見えた佑香里の顔を見て、やっぱりこの肌の白さは格別だと思った。
「はい、これです」
 佑香里が画面をこっちに向けてきた。画面の明るさで目がチカチカした。
「うわぁ、結構酷いなこれ……」
 画面に映った佑香里は、目隠しをされたうえで手足が縛られていた。秘部にはローターが入れられている。落書きの方はというと、腹、胸、下腹部、太ももに余すところなく書かれている。「肉便器」「性奴隷」「中出ししてください」「変態ドマゾ便器」「妊娠希望」「公衆トイレ」「淫乱メス豚」などなど。黒いインクが白い肌に汚く塗られていた。
「これと同じことを俺にもしてほしいのか」
「はい、お願いします……。私の身体に落書きして、辱めてください……」

 少しうつむき加減で、目線も横に反らしている。顔は紅く染まっている。口元はふにゃりと歪んでいて、どういう表情なのかはよく分からない。
 視線を下に下げる。体表からくっきり形の見える鎖骨。滑らかなカーブで腕に繋がっていく肩の淵。自身の腕が当たっているだけでむにゅっと寄せられる豊満な胸。絶妙な具合に作られた腰のくびれが、骨盤の存在を主張している。女性らしさをにおわせる尻。女性を象徴する平坦な股間には毛がない。剃られたのだろう。そして、下手をすると胸も尻も劣って見せてしまうほどに性欲をかき立てる脚。
 これほどまでに洗練された女の肉体を、まるで玩具のように扱う。そこから「人体」という尊厳を剥ぎ取り、他の何かのラベルを貼りつけてやる。そういった種の暴力的な破壊性を、この女は惹起させる。夜羽球の会の会員がこの肉体を便所の壁のように扱って、下衆で低俗極まりない汚れた言葉を落書きしたくなったのも分かる。
 タツミが手に握ったペンの黒いインクが、真っ白なキャンバスを犯すには最も適した凶器に思われた。
「ああ。身体中にクソみたいな言葉を書きなぐってやる。お前の身体に、呪印のように、刻み込んでやる」
「はい……」
 佑香里は嬉しそうに微笑んだ。



夜羽球の会の最初へ 夜羽球の会 17 夜羽球の会 19 夜羽球の会の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前