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鎖に繋いだ錠前、それを外す鍵
【フェチ/マニア 官能小説】

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鎖に繋いだ錠前、それを外す鍵 4.-3

 だが一度手に入れると渇望は際限がなかった。友梨乃がいれば男など必要ないと思っていたのに、友梨乃と過ごす日々が当たり前になってくると、ふと恋人が一年も居ないことが女として寂しくなった。その隙にタンクトップの男が現れたのだ。男がもたらす快楽はディルドの比ではなく、ひどい男だと分かっていても抗いきれずにそちらへ流されていってしまった。友梨乃が悲しんでいるのは知っているのに。
 智恵は滲む汗に化粧が乱れるのも構わずシーツに顔を擦りつけて固く目を閉じた。突き刺された玩具の柄が振動音を立てながらヒップの中心で渦を巻いている。
「……智恵ぇ、俺、パチ屋辞めて、センパイとデリ始めんだよ。お前さ、デリ嬢やってくれよ。お前のツラとテクなら人気出んの間違いねぇからよ?」
 恋人が伏せた胸元に手を伸ばし、バストを揉みほぐしてくる。チューブトップを掴んで強引に引き下ろすと、露にした乳首を押しつぶすように摘み、引っ張ったまま強く捻じり上げると、
「ああっ……、イヤやっ。そんなんでけへんっ……」
 顔を上げられないまま叫んだ。
「最初だけだぜ? 店が軌道に乗ったらよ、お前は出なくていい」
 ウソだ。どれだけ店が繁盛しても自分は客を取らされるに決まっている。乳首から痺れるような快感を送り込まれながら、智恵は必死に首を振った。
「協力してくれたらよ、俺のオンナにしてやっから。なりてぇっつってたろ?」
 恋人に髪を掴まれて無理矢理引き上げられる。智恵が腕を伸ばして背を反らせた姿で顔を上げると、すぐ前では今の自分の姿を見ながら二人の男が男茎をしごきつづけていた。「俺のオンナになったらよ、毎日俺のチンポで可愛がってやっからよ」
「ううっ……」
 幹を握った手が上下するのを見ていると、マンションヘルスの暗がりの中で見た汚らしい男たちの男茎を思い出してしまう。せっかく真っ当に生きる女になったのに、こんな汚い男たちに使われる女に逆戻りするのは嫌だ。
「ぎゃあっ……」
 恋人が蠢いていた柄を掴んでグイッと奥に押し込んでくると、柄の側が固定されたことで最大の円周を描いて玩具が中を穿り込んでくる。白んでくる意識の中で、友梨乃が澄んだ瞳を向けてくる顔が浮かんできた。だがその視線は自分を向いてはいない。油断して最近は店の中ですら垣間見せる瞳は、陽太郎を向いていた。友梨乃は智恵以上に陽太郎を縋るようになっていた。当然だった。偽物扱いしてそこへ追い込んでいったのは自分だ。
「おらっ、男のチンポなら何でもいいんだろ? おめーはそういう女だよっ。しゃぶれよ、おらっ!」
 髪を掴まれたまま顔が前に押し出され、二人の男が亀頭を擦りつけてくる。白んでいた視界を二人の薄汚い裸身に埋め尽くされる中、智恵は顔を左右に巡らせて透明液の滴る亀頭へ舌を這わせていった。体が目当ての男たちが群がってくる。自分の金を貪ろうとしている。こいつらが求めているのは、それだけだ。
 何で自分ばっかり。
 自業自得だとどれだけ言われても、友梨乃のあの眼差しを失ったことへの憎しみを抑えることができない。




 友梨乃は布団の中で膝を折り背を丸めて横臥していた。パジャマの中心が熱い。脚を擦り合わせるだけで、溢れた雫が脚の付け根にヌメっているのがわかった。部屋に会いに行く度に、陽太郎は女の姿で友梨乃を愛しんでくれた。彼の指は最初は怖かったが、友梨乃を恋い慕う言葉を投げかけてアイラインを飾った優しい瞳で見つめながら、内壁を指先で擦られると体が芯から融け落ちそうなほどの欲火に塗れた。陽太郎の部屋に行かない夜に、一人で布団に入ると彼のことを思い出してしまう。キスをしたいし、指を挿れてもらいたいと思う。中に差し入って心地よい場所を擦られる感触を思い出すだけで、奥から熱い雫が零れ落ちてきた。今もそうだ。前に会った記憶と次に会える期待が胸に起こるだけで、絶対に誰にも見せられないほどの潤いが脚の間に起こる。
「んっ……」
 脚の間に手を埋めて挟み、パジャマの股間を触ると外までびっしょりと溢れてきているのが分かった。自分の淫らな反応に恥じ入りながらも、パジャマの生地と下着のクロッチ越しでも、指先を雛突に添えて擽ると横になったまま腰が何度もヒクついた。声が漏れる。ものすごくイヤラしい女だと思った。
 恥ずかしいが嬉しい。彼氏のことを思ってこんなにも濡らしている。好きな男のことを思って、こんなにも妄淫に耽っている。指を更に奥まで差し入れてなぞると、パジャマの上からでも分かるほどに濡れそぼった衣服が下腹部に張り付き、身を捩らせてきたせいで柔らかな割れ目に貼り付いて形を浮き立たせているのが分かった。より直接的な刺激を我慢ができなくなって、手を腰からパジャマの中に差し込んでいった。指先が触れた瞬間、予想以上にヌメっている脚の付け根の肌に驚く。だがすぐにそれは妖しい騒めきに変わって、緩めた脚の間にショーツの縁から中へと指を進めていった。


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