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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈我ハ“八代”ナリ〉-13

『け、警察のヘリかな?』

『何の紋章も着いてねえ……ありゃ民間のヘリだぜ』


ヘリコプターは貨物船の周りを旋回し、そして進路を塞ぐように貨物船の前で並行して飛行し始めた。
まるで、艦長席に座る専務に、視認してもらおうとしているかのようだ。


『何のつもりだ……あのヘリ…?』


少しずつ速度を落としたヘリは、貨物船の右舷に少しだけ寄り、左側面後部のスライドドアを開けた。
そこには黒のスーツを着た男が身を乗り出し、貨物船の艦橋に向けてライトを点滅させている姿が認められた。
それは、光の点滅を使ったモールス信号であった。


『専務、後ろのドアから発光信号が送られてきてます!』


甲板上だけでなく、操舵室の部下達も、突然に現れたヘリに戸惑いを隠せない。専務は艦長席から立ち上がり、ピカピカと光るライトを睨むように見つめている……狼狽える心を落ち着かせ、その発光信号の言葉を解読した……。


(繰リ返ス……直チニ停船セヨ……我ハ“八代”ナリ……)



《終り》


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