波立ち始まる海原-4
いきなり生き生きとした海斗に呆れる幸代。
「そーゆーイヤラシイ目で見る人がいるから困るんですよね〜。」
「じゃあ何で女はあんなにバーンて脚を出したもん履くんだ?」
「それはカワイイからじゃないですかぁ。イヤラシイ目で見られたら履くの戸惑います。」
さてそこから海斗の下らない持論が始まった。
「そりゃおかしいだろ??脚をバーンて出したもん履く時点で見られてもいい覚悟はあるって事だろ?だいたいあんなに脚を見せ付けられてカワイイとか言うのは女だけだろ?男なんてみんなイヤラシイ目で見るさ。だから脚をバーンて出してる女ってのはみんなイヤラシイ目で男に見てもらいたいって思ってるって、俺は思ってるけどな?」
「え〜?そんな事ないですよぅ…」
「そんな事ないさ。だから良く脚をジロジロ見てイヤラシイって言う女いるけど、だったら脚を出すなって話で、出してるって事はイヤラシイ目で見られようが文句は言えないはずだぜ?俺はどうぞイヤラシイ目で見てくださいと言ってるとしか思わないからイヤラシイ目で見させてもらってるんだよ。ほら見ろ、あのホットパンツの子!たまんねー脚だぜ!イヤラシイ目で男に見られたいに違いないぜ!」
すれ違うホットパンツを履いたギャルの脚をガン見する海斗。
「ち、ちょっと…恥ずかしいから止めて下さいよ…」
「やだね!ほら、イヤラシイ目で見られてあんなに照れちゃってるぜ!?」
「い、嫌がってんじゃないですか!?」
あからさまに海斗の目を意識して離れてすれ違った。
「マジ興奮するわ〜。」
すれ違っても振り向いてナマ脚ギャルの後ろ姿をガン見する海斗。
「もぅ、恥ずかしいなぁ…。」
海斗の下品さに一緒にいるのが恥ずかしくなる。
「ミニスカートは自分からの解放だろ?ああやって見られてナンボだよ、あの女にとってはな。きっと刺激的に感じてるはずさ。ハハハ!」
「完全な男目線ですね。」
「それも理解した上でのナマ脚バーンなのさ。見られるのが嫌な女はミニスカート履かないし、胸を見られたくない奴は胸の谷間丸見えのシャツなんて着ない。着る奴は見て欲しいから着てるに決まってるんだ。なら見てやらなきゃのー!おっ、スゲー谷間ちゃんだ」
前から物凄い巨乳のタンクトップギャルが歩いてくる。当然ガン見する海斗。
(ったく…)
とか思いながら自分では持ち得ない谷間を思わず幸代も気にもなって見てしまった。
(いいなぁ…。脚は何とか頑張れば出せるけど、あの谷間だけは出したくても無理だもんなぁ…?)
タンクトップにギュッと詰まった豊満な胸を羨ましく感じた幸代だった。