取られたくない。-5
「んんん…」
乳首が張ってきた。指に反発する弾力に悶々としてくる幸代。乳首を摘まみグリグリと動かす。
「んんん…(ああん…溢れてる…)」
愛液が分泌しているのが分かる。熱い…股間が物凄く熱い。体をくねらせる自分の姿を見てどんどんいやらしい気分へなっていく。
(いやらしい…、私…。)
鏡に映る自分にそう思った幸代。脳裏にさっき見た雄大のAVが蘇る。幸代は寝る前に食べようと思っていたバナナを手にし皮を剥く。
(さっきの男優ぐらいあるかな…。)
悩ましくバナナを見つめる。そして更にある事を思い出した。
(海斗さんも大きいってよく自慢してるよね…。海斗さんの、このぐらいかな…)
バナナを見つめる。幸代は鏡の前に体を横に向け跪く。ゆっくりと口を開きくわえてみた。
(や、やらしい…)
鏡にはバナナをくわえる自分の姿が映っていた。口を大きく開け棒状の物をくわえる自分にドキドキする。幸代の頭の中で妄想が始まる。バナナが海斗のペニスに見えてきた。黒くて太い立派な海斗のペニスに幸代は興奮が止まらない。頭をゆっくりと動かしバナナを頬張る。
(変わらない…、さっきのAVの女性と変わらない…。私っていやらしいんだ…。)
あんなにいやらしく見えたAVの女性と何ら変わらない自分の姿にそう思った。本当の自分を知ったような気がした。幸代はAVの女性の真似をしてみた。バナナの下から上まで舌を這わせ、そして先っぽをペロペロと舐める。頭の中で気持ちよがる海斗の姿が浮かび上がるとまた一段と愛液を分泌させてしまった。
興奮した幸代は頭を激しく動かしバナナにしゃぶりついていた。
「あ…」
あまりに本気になりすぎて折れてしまった。我に返る幸代は口の中のバナナをとりあえず食べる。
「もうダメ…。」
バナナを飲み込むとベッドの中に潜る幸代。口をつむぎながら徐に性器を弄り始めた。
「ああん…海斗さん…。」
特に海斗とセックスしている妄想でオナニーしている訳ではなかった。幸代の頭の中には海斗の顔しか浮かんでいなかった。幸代は海斗の顔を思い浮かべながらオナニーに燃える。