〈抜け殻〉-3
(は、入って……きた…ッ)
もはや清純の要素すら皆無な下半身は、ガップリと飲み込んでむしゃぶりついた。
ずっと他人の性交を見ているだけの、意地悪な“お預け”に空腹をもて余していた秘肉は、待望の肉棒に肩透かしを食らい、悔しくて涙を流している……だが、何かが違う……その肉棒には、春奈が欲しくて堪らないのだという欲望が感じられなかった……。
(……だ…誰なの……?)
春奈はサロトだと思っていた。
自分を花嫁だと決め付け、美津紀を棄てて乗り換えた御主人様だとばかり思っていた。
この肉棒がサロトのではないのならば、いったい誰なのだ?
その問いを無視する“何者”かは、しっかりと腰を支えながら、単調なピストン運動を繰り返して春奈を虐め続ける。
燃えるように熱い肉棒を欲する春奈の秘肉を嘲笑うように……。
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『へっへぇ〜……たまには良い思いしなきゃ、やってらんねえやなぁ』
監禁棟の長い廊下を、専務は全裸のままで上機嫌に歩いていた。
景子を虐めた後、用が済んだ優愛をジャングルに運ぶまでの間、好きにしても良いとの許しをタムルから得ていた専務は、あの狂宴が終わってからの数時間、ずっと優愛を凌辱していた。
汚れた身体をシャワーで洗い、綺麗さを取り戻した美少女をたった一人で嬲り回す快楽は、久しぶりに味わう“甘露”であった。
『しかしまあ…あんなイイ女を手放すなんて、アイツも贅沢な奴だぜぇ……』
まだ拡張もしていない肛門に扱かれた巨根は、ジンジンと痺れるような軽い痛みを感じている。
素晴らしい快感を生み出してくれる極上品ではあったが、もう専務が優愛を抱く事は無い。
真新しいセーラー服を着せて檻に入れて、トラックの荷台に瑠璃子と静香と並んで置かれてしまったのだから。
『さあて、と……春奈の様子でも見てみるかぁ?』
次の旅に向かう為の貨物船のメンテナンスは、全て部下達に丸投げしてある。
手持ちぶさたな専務は、春奈の凌辱を見学するつもりで此処に来たのだった。
要するに、単なる暇潰しの手段に過ぎないという訳だ。