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THE 変人
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甘い時間-1

 「お帰りなさい♪」
海斗の帰宅をいつも玄関で待っている瀬奈。その笑顔にいつも一日の疲れが癒される。
 「ただいま!」
女性がいる生活がこんなに幸せだとは思わなかった。安田を始め会社の人間は女を作り、早くこういう思いをさせたいと思っているのだろうが、周りの心配をよそにその幸せをすでに経験していたりするのであった。
 「ご飯にする??」
 「うん。腹減ったしね!」
 「分かった♪」
下準備はしてある。幸代は海斗が着がえている間に料理を始めた。今日はカレイの煮付けだった。
 「俺が作るよりうめーよ!」
 「そう?良かった♪」
何を作らせても美味い。瀬奈の料理の腕は確かだった。夕食を取りながら今日一日の事を瀬奈に話す。
 「でさぁ、幸代も気持ちを入れ替えたみたいだし良かったよ!」
ムシャムシャ食べながら話す海斗だが、瀬奈の表情が冴えない事に気付く。
 「ん?どうかした??」
 「う、ううん?別に?」
とっさに笑顔を作る瀬奈。海斗が幸代の話をする時に良くそんな姿を見せる瀬奈。海斗は気付いていた。
 「幸代はただの部下だから。そー言う目で見た事ないからな?ホントだよ?」
瀬奈はニコッと笑った。
 「分かってるよ。それに海斗が誰を好きになろうと自由よ?私は同居人のセフレなんだから気にしないで!アハッ!」
人間観察には長けている海斗の目は誤魔化せなかった。瀬奈の笑顔はどこか不自然に感じる。しかしあまり瀬奈を詮索しないと決めている海斗は受け流す事にした。
 「明日、釣り行けるよな??」
 「うん。」
日曜日に釣りに行く約束をしていた。海斗にとって一緒に釣りに行きたいと言ってくれた女性は瀬奈が初めてだった。
 「お弁当作るからね?明日天気いいみたいだから楽しみ♪」
 「でも朝早いから大変だろ?弁当作るの。」
 「平気平気♪海斗と一緒にお弁当食べながら釣りしたいんだもん。」
 「そっか〜、嬉しいな〜♪」
 「ンフッ」
こんないい女は他にはそういないと感動すらした。食べ終わると食器まで1人で洗ってくれる。それに家の中は埃一つない。毎日しっかり掃除しているのだろう。まさに理想の妻像だった。しかもエッチだ。それが一番嬉しかったりするのかも知れない。瀬奈と生活し始めて一度も邪魔だと感じた事はなかった。
 それから一緒に風呂に入り明日の準備をしてベッドに入る。いくら朝早くてもムフフの時間だけは外せない海斗であった。
 「海斗、気持ちいい?」
瀬奈はフェラチオをしている時、そう必ず聞いてくる。
 「ああ、気持ちいいよ?凄く。」
 「ンフッ」
そしていつもそう嬉しそうに笑顔を見せる瀬奈だった。


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