投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉の最初へ 〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉 374 〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉 376 〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉の最後へ

〈狂宴・後編〉-9

『ウフッ…私を叩くのも駄目、口答えも駄目……景子お姉さん、どうしましょう?』

「ぐ……ッ…!!」


全て……全てを奪われた……タムルへの怒声だけでも優愛は専務に暴行され、もしも拳など当てようものなら、部下達までも暴行に加わるだろう……。


『じゃあさぁ……とりあえず謝ろっかぁ?「御主人様、愚かな景子をお許し下さい」ってねぇ?』

「〜〜ッ!!!」






タムルの狙いは、最初から自分だった……景子は改めて認識すると、鳥肌が全身を覆った……。

妹を凌辱した男に頭を下げる姉は居るまい。
それを解っていながらの強要なのだ。

従わざるを得ない状況に追い込んだ上で屈伏させる征服欲と、殺意を抱いていると知りながら、その女を思うがままに操り弄ぶ支配欲で、このオヤジの頭は一杯に満たされている。


分かっている。
分かっているのだ。


タムルの欲望は今や丸裸であり、景子の目の前に転がっているも同然。
その欲望に、タムルは唇を着けて屈しろと言っているのだ。
平身低頭し、その女体を捧げろと笑っているのだ。


(この…この私が……このクソオヤジに……あ、謝る……?)


マスクで顔は隠れていても、そのへの字に曲がった唇と、喰い縛られた前歯を見れば景子の心中は察せる。
……と、またも優愛の身体は揺らぎ、苦しそうな悲鳴が聞こえてきた……調子に乗った専務が、優愛に暴行を働いたのだ……もう一切の迷いすら、許さないつもりのようだ……。


『早く謝れ。それともテメェは馬鹿だから、さっきのタムル様のありがたい御言葉を、もう忘れちまったのかぁ?』


用意された退路は、二度と抜け出せない蟻地獄のような〈穴〉である……家畜と呼ばれ、その肉体は快楽の為だけに消費され、そして全てが消耗した後には、廃棄物も同様に棄てられる……文乃や麻里子が通った道を、景子にも歩めと命じるに等しい……。



「ご…御主人…様……くく…お…愚かな…景子を……おゆ……んぎぎぎ……お許し下さい…ッ」


苦虫を噛み潰したように唇を歪めたまま、景子はタムルの命令に従った台詞を吐いた……元より捨て身の覚悟を持っていた姉ではあったが、真っ先に捨て去ったのは自分の肉体や命では無く、自尊心の方であった……これから、この変態オヤジの要求に応え続けなければならないのだと言う自らの運命に抗いたくなるも、今の発した言葉の持つ〈意味〉は、もう景子には変えられないのだ……。



〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉の最初へ 〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉 374 〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉 376 〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前