〈狂宴・後編〉-25
『聞いただろ？もうアイツの頭の中は真っ白よぉ……チ〇ポのコトで頭が一杯なんだよぉ』
唇を窄め、肉棒に吸い付いている景子の横顔は、専務の言葉通りに知性すら見られず、男が欲しくて堪らない欲望の権化のよう。
『ねぇ…御主人様を悦ばせようって気があるの？舌先で先っちょ舐めるとかさぁ、タマタマを転がすとかさぁ、もっと“誠意”を見せなさいよぉ』
ただ口に銜えるだけでは奉仕とは呼べない。
何度も頭をペチペチと叩きながら、タムルは景子に舌遣いの不手際を指摘し、肉棒への御奉仕の仕方を指導した。
(や、やだ…あぁぁッ!!)
舌先が尿道口に触れただけで、肉棒は歓喜に悶えて跳ね返り、生臭い汁を滴らせていった。
戯けたように逃げ回る肉棒の、その先っちょを追い回す景子の顔は、タムルの両手に包まれ、今度は毛むくじゃらな陰嚢に唇を押し当てられる事となった。
『ほぅら、ココは舌を拡げて伸ばして舐めるのよぉ？少しでも歯を立てたら……イッヒッヒ……』
精液を製造するこの陰嚢は、タムルの最大の弱点と呼べる。
その弱点を曝け出し、最後の武器と言える〈歯〉の前に差し出すという無防備な行為は、極めて危険と言わざるをえない。
だが、景子は仰け反るような姿勢のまま、大人しく舐めている。
タムルの危ない賭けは勝利を収め、もはや景子には脅威など無いと確信させるに至った。
『イヒヒ……御チ〇ポ様を頬張りたいんでしょう？この糞豚めッ!!』
「おごッ!?は…ぶえ"ぇ"ッ!!」
タムルは陰嚢をゴシゴシと景子の唇に擦るや、もう充分に硬くなった肉棒を、一気に突き立てた。
その唇は嘔吐しそうな声をあげて歪んでいるも、タムルはそんな事は一介にもせず、まるで唇が性器であるかのように腰を打ち付けていった。
「もぷッ!?おぶッ!!んちゅ!!ぷちゅッ!!」
『春奈ちゃん、見てるぅ？この唇を伸ばしておチ〇チンに吸い付く顔、麻里子とそっくりよぉ？』
嘲られながら頭を両手で支えられ、喉奥まで肉棒を突き立てられる姉を見ても、もう優愛は何も感じなかった……あるのは、自分も何時か心まで姦され、人間ではなくなるという絶望だけだ……。
(なあんだ……もう壊れちゃったの？しょうがないわねぇ……)
専務の目配せで、タムルは優愛の思考が停止した事を知った。
これ以上、しつこく景子を責めたにしても、期待を上回る興奮は得られまい。
タムルは突き放すように景子を押し倒すと、ディルドを引き抜いて投げ棄て、乱暴に手足を掴んで四つん這いにさせた。