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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈狂宴・後編〉-17

最終的には麻里子は騙されたが、それでも妹達を救いたいという思いから、自ら家畜として振る舞った。

しかし、景子には“ソレ”は無い。

どれだけ家畜として振る舞おうと、タムルの操り人形となろうと、優愛の未来には凌辱しか無く、それを防ぐ事は景子には出来ないのだ。


(ひ、人の気持ちを……ふざけ…やがってぇッ!!)


十死零生しか無い奈落に突き落とされた景子の周囲には、冷酷な笑いと視線が満ちていた。
望まないままに家畜になった美人刑事を嘲笑いながら鑑賞し、その惨めな姿に膨れ上がった肉棒は、まだまだ新品同様な優愛の性器に、その欲望を放出出来るのだから。


『ウフッ…騙すつもりは無いの。初めから“そのつもり”だったんだから、嘘はついてないわよぉ?』


これを詭弁と言わずして何と言うか?
真摯な姉の思いを踏み躙っていながら、ヘラヘラと笑える心情が景子には許せなかった。
いや、ここにいる全ての鬼畜達を、許せる道理など有りはしないのだ。


『そうだ!タムル様、春奈は麻里子がどうやって遊ばれたか見てないんですよ。だからですね、景子を使って……どうです?』

『素敵ぃッ!もう…貴方って最高だわぁ!!』


専務の“でしゃばり”が、景子に更なる屈辱を与える事となった。
あの日の麻里子への凌辱を、景子で再現しようというのだ。
勿論、当の景子の意思など、まるで無視だ。


『まあ、完コピとはいきませんが、ダイジェスト的なのは出来るかと…?』

『別にイイんじゃない?これなら春奈ちゃんも退屈しないだろうし』


類は友を呼ぶの諺もあるが、タムルもサロトも専務も性癖には然ほどの違いはない。

飼育して暴行し、飽きたら棄てる。
人権など無視し、気が済むまで蹂躙し尽くすだけだ。


『ウヒヒ……今から貴女は麻里子よ?「私は牝豚の麻里子です」って御挨拶しなさい』


嫌っていたとはいえ、同じ刑事として身を粉にしてきた同士を……同じ凶悪犯罪の被害に遭った者を辱しめるのを、どうしても許せなかった。
春奈の我が儘からきた不手際を憎んでいても、これだけは受け入れ難いものがある。
何故ならば、景子は自分を犠牲にする事を決意したのであって、他人を貶める事を善しとした訳では無いのだ。


『お?糞虫が牝豚を騙るのは忍びねえかぁ?そうゆう下らない意地を張ってるとぉ……』

「うぶあぁッ!!ふが…ぐ…ッ!!」

「ッ〜〜〜!!!」


優愛の痛みに悶える様が、ディルドの蠢きで鮮明に感じられた……あそこまでになった妹であっても、やはり掛け替えの無い人に変わりない……景子が赤の他人より、血を分けた肉親の安危を選ぶのは、当然と言えた……。


「わたッ…私は牝豚の麻里子ですぅッ!!優愛に…もう優愛に酷いコト…し、しない……うわあぁぁ!!」


何か……意識の中の張りつめた糸が切れたように、景子は声を震わせて泣き出した……。

常に他人より上位に立ち、正義を楯にして肩で風を斬っていたのに、今の景子は無様にも這いつくばり、許しを乞う事だけに腐心している。

誰も倒せず、誰も守れず、下劣極まる犯罪者達の足下で、生きる性玩具に等しい存在に成り下がった自分の、その存在理由が分からなくなってしまったのだ。



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