女子大生-2
携帯電話をいじる女、テレビをつける女、話しかけてくる女、服を脱ぐ女。
弥生は自分のバックから煙草を取り出して、へへっ、と照れくさそうに笑った。
「へー、煙草を喫う感じには見えないけどな」
「よく言われます」
弥生の煙草に岡田は火をつけてやった。
「ふふっ、岡田さんホストみたい」
喫煙しながら、岡田は当たりさわりのない話を聞き出す。好きな食べ物、好きな曲、趣味。話すのをうなづいたり、「そうなんだ」とうなかしてみたりする。
岡田は適当なタイミングでキスをするか手を握る。
そして「一緒に入る？」と声をかける。
バックや携帯電話を無断でいじられないか心配な女は風呂に一緒に入る。
「じゃあ、お先に入るね」
「あとから入るよ」
と言う女たちもいる。
弥生は静かにうなずいた。
岡田がシャワーを浴びていると、タオルで前を隠した弥生が入ってきた。
岡田は体を洗いすぐに湯につかる。
弥生は岡田がシャワーを浴びている姿を見つめている視線を感じて、くすぐったく思える。
(岡田さん、私のおっぱいとかお尻とかすごく見てるなぁ、なんかさわられるよりエッチだ)
弥生は岡田に手招きされて浴槽に一緒に入る。
岡田に背中をあずけてもたれる感じで、岡田はそうするのが当たり前のように弥生の乳房を揉む。
岡田は手のひら全体で乳房の量感を楽しみつつ、指先をなめらかな乳肉に痛くないぐらいに食い込ませて、柔らかな弾力を味わう。
(乳首も敏感だな。なかなかいいぞ)
人指し指で先端の突起にふれると、尖ったように硬くなって勃っている。
岡田に見られているうちに弥生は興奮していた。
岡田は小指から中指で波打たせるように乳房を揉みしだきつつ、親指と人指し指でこりこりとしこった乳首も弄り尽くす。
「んっ、岡田さん、おっぱい好き、んあっ、んんっ、なんですかぁ、あぁんっ」
甘い官能の声を洩らしながら弥生が言う。
岡田の両手の動きに熱がこもる。
乳首の感度が素晴らしい。親指の腹で扱くように擦ると、弥生の背中がびくっと敏感に震えた。
ぬるめのお湯とはいえ愛撫されながらつかっている上に興奮している弥生が、頬を上気させて振り返る。
岡田が顔を近づけて、弥生の頬に軽くチュッとキスをした。
「岡田さんの、んあっ、おっきくなって、私のお尻にあたって、あぅん、ん、ちゅっ、んんっ……」
岡田にキスで唇をふさがれて、弥生の口の中に岡田の舌が入れられた。
(口の中でやらしく舌が絡みついてくるっ、おっぱい弄られながらキスされるのって、気持ちいいよぉ)
弥生は長いキスから解放されて、岡田が乳房に手をそえているだけてもう激しく乳房を揉みしだいてこないので、熱い吐息をもらしながら、なんとなく甘えたくなるようなゆったりした気分で身をゆだねていた。
「先に上がるよ。のぼせそうだからね」
「あっ、はい。どうぞ」
弥生が立ち上がり、そのあと岡田は立ち上がると向かい合った途端に抱きすくめられて、またキスされた。
岡田が先に上がると背中を見ながら、弥生は浴槽に座り込んでしまった。
キスされて体から力が抜けてしまった感じがした。
(うーっ、年上の男の人って感じ。すごくエッチだ)
確かに乳房を揉まれて乳首を弄られた。でも、どことなく余裕がある。がっついている相手だと、浴室でいるうちにぺニスをしゃぶらせようとしたり、生で少し入れたいと言い出す男もいる。
部屋にガウンだけ羽織って戻ると、岡田はベットで寝そべってテレビをつけていた。
部屋は照明が落とされて雰囲気づくりらしく薄暗くされている。
画面にはＡＶが映し出されている。女優のわざとらしいぐらいの声が聞こえてくる。
「嫌なら消すよ。ＡＶはみたことある？」
「あまりないですよ」
「一緒に少しみようか？」
弥生は岡田と手をつないで、大きめなテレビ画面を見ながら、たまにちらちらと岡田の表情を見た。
岡田が映画でも見るようにＡＶを見ている。
女優は立ったまま背後から抱きつかれて、乳房を揉まれ、カメラがアップになり、乳首を弄られているのが
映し出された。
(さっきのお風呂で弄ったのとか岡田さん、これ見て思い出してるのかなぁ)
女優が部屋の壁に手をついて、尻を突き出して、腰をくねらせる。男優がしゃがんで尻たぶを広げると、肛門や股間のわれ目が丸見えになる。
男優は「あぁ……」と小さく言うと顔をうずめて、肛門やわれ目を唇と舌で愛撫し始めた。
女優がしばらく腰をくねらせて、喘ぎまくると、男優は立ち上がり、片手で乳房を弄りながら、片手をわれ目を弄り始めた。
女優がそれまでの声とは少しちがう甲高い声で、壁に頬をつけたまま眉をしかめて、かたく目を閉じ、はぅんっ、ダメッ、とうわごとのように言い出す。
(クリちゃんを弄られて、感じちゃってるんだ……)
弥生がもぞもぞと動いたので、岡田が声をかけた。
「ん、どうした？」
「な、なんでもないです……」
弥生がもじもじとしているのに岡田は気づいていた。
女優の尻の肉をわしづかみにして、ゆっくりと根元までぺニスを挿入すると、途中でぺニスで中をかき回すようにしたり、腰の動きを止めて乳房を弄ったりしながら、なかなか射精せずに、じらしながら女優を絶頂させようとしていた。
弥生は思わず岡田の手をぎゅっと握ってしまっていたのに気づいたのは、男優がぺニスを膣内から抜き出して扱きながら、尻のあたりに色の薄い精液を放ったあたりだった。
「あっ、すいません、つい……」
「大丈夫だよ」
岡田は一度ベットから起き出して、テーブルの上のリモコンでテレビの画面を消した。
岡田がベットに戻って弥生の隣に添い寝をするように寝そべった。そして、ガウンの腰のあたりの紐をほどいた。剥き出しになった弥生の豊満なバストと目を潤ませた弥生の表情が岡田の目に飛び込んでくる。