哀姪Ω-1
その“薫り”に興奮するあまり、俺は……
「いい加減にするんだっ!」
俺は抑え付けていた恵利子を抱え上げる様に持ち上げ、その勢いそのままに床面へと叩きつけた。
子猫の様に華奢な身体は宙を舞い、仰向けの状態で腰から頭部にかけてを強打する。
「……」
少女は俺の望み通り、沈黙する事になる。
しかしそれは、最悪の事態すら予想される事に繋がる。
(やばいっ)
取り返しのつかない状況に青ざめる俺は、呼吸音を確かめるべくとにかく少女に歩み寄る。
(……!)
次の瞬間、ハッキリと聞こえる呼吸に安堵を覚える。
どうやら頭部を打って、気を失った様である。
もちろん打ち所によっては楽観視出来ず、本来なら早急に救急車を呼ばなければいけない状態である。
しかしこの状況を引き起こした自身の行為の疾しさから、その後俺が取った行動は鬼畜にも劣った。
小学五年生の姪に欲情し、性的暴行を加えた事は取り繕いようの無い事実である。
少女が意識を取り戻した後に、周囲に告げるであろう事は子供でも想像がつく。
そして、その後の俺の“処遇”さえも……
(ならばいっその事、身悶える様なこの想いを遂げてしまいたい)
最悪の恐怖と尋常ならざる興奮から、凶行へと駆り立てられる。
震える指先で、ブラウスのボタンをひとつひとつ外して行く。
フリル付の純白ブラウスは、まるで恵利子の愛らしさと清らかさをそのまな形にした様である。
ブラウスの下は、ブラでは無く同色の肌着であった。
それを微かな膨らみを露呈させる為、首元方向におおきく捲り上げる。
先程右手を潜り込ませ摘み上げた胸元が、ハッキリと赤くなっているのが確認出来る。
成人女性と比べれば、その胸元膨らみは貧弱極まりない。
しかし、俺の趣味趣向にとってはこの上なく興奮を誘った。
一時はその恐怖から完全に萎えた陰茎も、鎌首を擡げ“想いを遂げよ”と唆す。
掌の中にすっぽりと収まってしまう微かな膨らみ、その感触を確かめるべく先程とは違う圧力で触れてみる。
申し訳程度に返って来る弾力が、少女が“女”である事を主張している様に感じられた。
肌の色と左程変わらぬ乳白色の先端部を口に含むと、脳細胞が言い知れぬ甘美な征服感に酔いしれる。
「えりちゃん……」
舌先で弧を描く様に転がし味わいながら、俺の欲望は高まりを抑えられずにいた。
いきり立つ陰茎同様次なる行動を急かしはじめる。
淡い水色のフレアミニスカートより、スラリと伸びる透明感ある肌質の両脚。
その付け根に俺の望むものは、息を潜める様にひっそり息づいている。
無遠慮にスカート内に両手を挿し入れると、布縁に指を掛け一気に足首まで引き降ろし抜き取る。
パンティーと呼ぶにはまだ早い、質素な白い木綿の下着が初々しい。
良く見るとクロッチ部分には、ほんの僅かに薄く黄ばんだ“よれ”が発見できる。
それは陶器人形の様に愛らしい少女が、生身の人間である事を改めて実感させる。
ゆっくりと脚を拡げさせていくと、その先に浅いスリットと絞り込まれた蕾がひっそりと佇んでいる。
おそらく少女にとってはまだ排尿排泄器官に過ぎないが、俺に取っては狂おしい程に欲した対象である。
「くちゅっ」
浅いスリットを左右に割ると、そんな憂いを秘めた音が聞こえてくる。
陰茎はおろか指先すら知らないそこは、儚げな美しさを称え俺の欲望を誘う。
その形を記憶する様に唇を合わせ、伸ばした舌先で浅い膣底を探ってみる。
先程感じた芳しい薫りが、少女の胎内奥より発せられている事を感じ取る。
それは痛い程に欲望中枢を刺激し……
「じゅっぱ、じゅっぱ、じゅっぱ」
その薫りに一瞬意識が薄らぐと、俺は激しく音を立て吸い付いていた。
舌先をより深く挿し入れると、ほんの少し奥底よりにじみ出た液体に舌先が触れる。