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神谷屋敷
【その他 官能小説】

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神谷屋敷2-1

深い森の奥にある洋館。ここは、はるか昔より日本を影で支配している一族、神谷一族の屋敷である。
現在もその力は衰えることはなく、その支配力は海外にも及びかけている。
しかし、そこまで勢力を拡大できたのは、現当主、神谷茂のおかげではなく、息子慎の能力の賜物であった。
茂が当主になった時は、歴代最低の落ち込みを見せたが、慎が15才の元服を迎え、父の仕事の援助をするようになってからは逆転。
今では慎がほとんどの事業、雑務を一手に引き受けている。
そのため神谷の関係者は誰もが囁いている。
すぐにでも当主を交代すべきだと。


「ん……ぴちゃ…レロ…」
神谷慎の寝室。
そこでは大人4人が大の字で寝れる程のベッドに、部屋の主が全裸で仰向けで横たわっていた。
その主に覆い被さるように彼の全身を舌で愛撫しているのは、黄金律ともいうべき完璧なプロポーションをもつ、全裸の金髪美女。
一体どれだけその行為を続けていたのか、男の全身は女の唾液でテラテラと光っていた。
「イリス」
「はい…?」
男…神谷慎に呼びかけられ、彼の奴隷イリスは絹のような金髪をなびかせ、主の顔を見上げた。
「準備はできた。そろそろ実行に移そう」
「はい、慎様」
「…苦労をかけて、すまない」
「いいえ。貴方様の為にすることを、嫌だと思ったことは一度もありません」
そう言って、再び奉仕に戻るイリス。
慎はそんなイリスを無表情で見つめながら、彼女の頭を優しく撫で始めた。

場所は変わって同時刻。ここは茂の寝室である。
ベッドの上には茂と、彼に組み伏せられている女が後背位で犯されている。
「ん、ん、あ、ん…!」
「ほれ!もっと激しく尻を振れぃ!」
今茂に貫かれている女は、彼のお気に入りの佳夜ではない。
彼女は生理がきていて、しかも普通の女よりずっと重いようなので自室で療養している。
今声をあげ悶えているのは、紫乃という女性だ。
イリスや佳夜とは比べるべくもないが、それでも十分平均以上の美しさをもっている。
彼女も佳夜と同じ方法で神谷へと売られてきた女だ。
もっともここに来たのは佳夜より先であるが。
「ああん!…きもひ…いい…!いっちゃうー!」
常日頃佳夜を抱いている茂には、紫乃は些か物足りなかったが、紫乃が絶頂を迎えるのを確認すると、茂も精を吐き出した。
(この娘…こんなにアクメに達するのは早かったか?以前は随分と苦労した気がするが…)
などということを考えながら、自身を引き抜き、そこらに横になっている女の口へモノを突っ込む。
「ん?!むぐぅ!」
「わめくな、しっかりくわえろ!」
紫乃以外にベッドに倒れている三人の女…彼女達も売られた女達である。
彼女達は茂に奴隷のような扱いをしていたが、今現在彼女達が忠誠を誓うのは慎である。
彼女達をまずは自分のモノにすることが、慎の計画のうちの一つであった。
紫乃達が達しやすくなっているのは、慎によって開発されつくされたからである。
今彼女達は、慎からのご褒美を期待して、自分達の役割をこなしていた。
『お前達は、まず佳夜が何らかの事情で親父の元へ来れないように伝えろ。
そして佳夜の代わりにあいつに抱かれ、その晩は親父を寝室から出すな』
それが慎から与えられた仕事である。
佳夜の生理というのも当然嘘で、今頃心穏やかに眠っているだろう。
「よおし、よしお前、儂の上に跨れ」
完全復帰したモノを反り返らせながら、茂は仰向けになる。
そして先程までくわえさせられていた女性が、ゆっくりと跨り、腰を降ろしていった。
「ん…!は、あぁ…!」
「いいぞ…ほれ、腰を動かせ!」
「は、はい…!」

…そしてその晩、彼女達は見事に仕事をこなした。

「何?出張だと?」
「はい、今から茂殿には九州に行ってもらいます」
翌日、茂は朝食の席でイリスにそう告げられた。
予想通り、茂は露骨に顔をしかめる。
「そんなもの、慎にやらせればよかろう」
「慎様は別件の仕事で既に発たれています。申し訳ありませんが、お願いします」
深々とお辞儀をするイリス。
「ちっ…しかたないの。わかったわい。佳夜も連れていくぞ。いいな?」
「佳夜さんはまだ体調が優れませんので、外に出るのは無理です。今回は私が随伴いたします」
その言葉に茂は少なからず驚いた。
常に慎の傍らに控えるイリスが、自分の元に仕えるなど…
「それは、慎は許可したのか?」
「慎様自らお言いになりました。よろしくお願いいたします、茂殿」
再びお辞儀をするイリス。
その艶やかな姿を見て、茂の中の獣欲が疼いた。


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