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ある官能漫画家の若き肖像
【ラブコメ 官能小説】

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三人で-1

遠藤真の提案は、嫌でなければ、これからも楓とつきあってほしいというのであった。相手のパートナーが容認している浮気。桂太は提案を受け入れることにした。三人はその場でそれぞれの思いが高ぶってきて泣いていた。
楓の夫である遠藤真は穏やかな性格で、桂太が二人の暮らすマンションに訪れるとヴァイオリンを演奏してくれたり、読んだことのない小説の話をしてくれた。
桂太は遠藤真に襲われるのではと初めのうちは内心で警戒していたが、年上の兄のように感じるようになっていった。
キスどころか、手を握ってきたりもしない。ただ穏やかな優しげな微笑を浮かべているのである。
楓とのセックスは桂太は必ずコンドームをつけてすることになっていた。楓と桂太が寝室でセックスしている間は遠藤真は書斎にいて仕事をしていた。純文学作品だけではなく、遠藤真は官能小説を依頼されて執筆している。
楓と桂太が眠り込んでしまい朝になると、遠藤真が朝食を準備していてくれて、二人はおいしそうな匂いで目をさますこともあった。
「桂太君、お願いがあるの……」
楓の提案は遠藤真が見ている前でしてほしいというものだった。撮影された映像で、楓がいない間にこっそりと真がオナニーをしてしまい、楓としてくれないというのである。
真が桂太をキスや愛撫したり、アナルプレイなどを強制しなければ、と桂太は楓の提案を受け入れた。撮影されている映像も真に観賞されているし、一度、目隠しをされた状態だが桂太のそばで真と楓がセックスしたこともあった。
三人で全裸でになって寝室にいて、ベットで桂太と楓が愛撫しあっている。桂太は楓の体が二人でするときよりも、かなり感じやすくなっているのに気がついて少しショックだった。
這いつくばった楓がフェラチオや手で仰向けに寝そべる桂太をいかせようとしている間に、真が楓にバックで腰のくびれをつかんで生挿入すると、楓はすぐに上りつめてしまう。
真が楓ではなく桂太を見ている。桂太は目を閉じていても熱い視線を感じていた。
「真さん、桂太くん、もうだめぇ……ああぁぁぁっ、イクッ、イクッ、あぁぁぁんっっ!!」
「あくっ、うぅっ!」
「楓さん、俺も、ああっ!」
楓の顔や艶かしく揺れる乳房に桂太の白濁した熱い精液がほとばしると、楓が泣きそうな声を上げて絶頂する。そして、真は桂太の脈打つぺニスや絶頂した表情に興奮して楓の膣奥へ射精して身を震わせた。
真は楓が絶頂の余韻から回復してゆっくり身を起こす時には、寝室にいない。すぐにシャワーを浴びに行くからだ。
楓が桂太に甘えて、桂太の乳首を舐めたり、キスをしてくる。桂太も楓の柔肌を撫で、乳房を揉んだりしている。楓は本当は真に甘えたい気持ちを桂太との行為でさみしさを埋めようとしているように、桂太には思えて、桂太は楓の乳首にむしゃぶりつく。
楓のわれめからは真の中に出した精液が逆流してきて内腿に垂れてきていた。
「桂太くん、ひぅっ、んんっ、あぁん!!」
桂太は仰向けで大股びらきになった楓のクリトリスも真の精液と愛液がまざったものが溢れる陰唇も楓がいくまで舐めまわした。
このまま楓に挿入してしまいたい気持ちを桂太はぐっと我慢していた。
桂太が楓のフェラチオで我慢しきれずに先に射精してしまったときがあった。
真は楓にキスをしたり愛撫することはないのに、このときは楓が桂太の精液を飲み込む前に抱きしめると、ディープキスをしていた。
楓を背後から抱きしめている真の腕に桂太が楓の乳房を弄ろうとして、真の腕にふれてしまった時はさすがに驚いた。
真は楓に挿入もしていないのに、桂太が腕にふれたことで興奮が高まり、キスを中断して射精してしまったのである。
射精してしまった真が気まずそうに寝室から出ていくと、楓は呆然としていた。
「桂太君のばかっ、ひどい……」
楓は両手で顔を隠してベットの上ですわりこんで、肩を震わせて泣き出してしまった。
「ごめん、そんなつもりじゃ……」桂太が楓の肩にふれようとすると、その手を払いのけられた。
桂太が困り果てていると、着替えをすました真が様子がおかしいと気づいて寝室に来た。
「楓、ごめん」
真が楓の頭を優しく撫でると、楓がじきに泣き止んだのを見て、桂太はかなわないと思った。
「真さん、俺、今日は泊まらないで帰ります」
桂太はシャワーも浴びずに服を着ると二人の部屋から肩を落として、自分の部屋に帰ってきた。
夜、楓からの電話の着信があったが桂太は電話に出なかった。楓とつきあい始めて一年間、桂太が楓の電話を無視するのは初めてだった。
部屋に一人でいる。それは当たり前だったはずなのにさびしい。
「何がしたかったんだろう、俺……」
桂太は真っ暗な部屋の中でつぶやいた。
「先輩、何かあったんですか?」
アルバイトでもすれば気が紛れるかと思った桂太だったが、逆に考えないように意識するほど楓と真のことを考えてしまう。
アルバイト先の休憩所で声をかけてきたのは、北野優子という後輩だ。優子の見た目は、まだ高校生にしか見えないが同じ大学の一年後輩である。
「北野か、ん、ちょっと体調悪いだけだよ」
「そうなんですか、大丈夫ですか?」
大学でも優子は桂太を見かけるとかけてくる。小柄で可愛らしい感じで、楓がお姉さんタイプだとすると、優子は妹タイプの女性である。
アルバイトが終わって桂太が帰ろうとすると、外で優子が待っていた。
「先輩、ちょっと話したいことがあるんですけど、ごはん一緒に食べませんか?」
「別に話なら……まあ、いいか」
桂太は話ならここじゃまずいのかと言いかけたが、わざわざ桂太を待っていた様子なので断らなかった。
「先輩、ちょっと待ってて下さいね。おいしいものを作りますから」
桂太が連れてこられたのは優子の暮らすアパートの部屋だった。淡いピンク色のカーテン、ディズニーキャラクターのぬいぐるみ。
優子の部屋は、いかにも女の子の部屋という雰囲気である。


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