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揺らぐ
【SM 官能小説】

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揺らぐ-8

背後からもうひとり、乳房を揉みながら指先に挟んだ硬い乳首を捻り込む。
手探りで掴んだ背後のペニスを手の中で擦り、口元に運ぶとそれらを交互に舌を這わせる。

両側から片方ずつ乳房を揉まれ、また背後から膝立ちになった無毛の性器をまさぐられる。
左右の乳房を全く別人の手によって愛撫されると、そうした事にも立派に個性を感じる…
ペニスは全部で三本あった事を知ったけど、声の主は離れた場所で冷静にこれを観察しているようにも思えた。

私は、何だかそれが言い知れなく卑屈に感じられて、これ見よがしに「解き放たれた淫乱ぶり」を見せつけてやりたい気分になっていた。

背中を預けた男のペニスは私の顔のすぐ横で硬く脈打っている。
男は両の腕を伸ばして乳房を揉む。

顔の横にあっては態勢にかなり無理があったが舌を伸ばしてそれに先端を這わせた。
もうひとりの男は脚を開いて、陰毛のない陰部にしきりに舌を這わせていた。

クリトリスを吸い込まれると、体が過敏に反応して、びくり…と跳ね上がる。
それが面白いのか、男はわずか数センチに裂けた性器の中をゆるやかに舐めまわしながら、不意をついてクリトリスを強く吸い上げた。
もうひとつのペニスが唇を押し開いて挿入されると、私は今まで愛重していた傍らのペニスを忘れてそっちに吸い付いた。
股の間に吸い付いた頭を撫で上げて引き寄せて、大きく脚を開いて誘う。

スキンをちゃんと着けているのだろう、しばらくしてから硬い圧迫が膣孔を圧し拡げて挿入された。

「あっ…あっ…ぁ…」

目の前で四角い枠が揺れる。
あの頃と同じように、こうしている間は表面上拒んでいても、実の父親に愛されて快楽に身を投じていられる気分に包まれる。

途中、男は一度交代したように感じられた。
膣孔の感覚は局部のそれらを除いては麻痺して単なる性処理用の管と化していたが、明らかに膣圧の違いがあった。


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