揺らぐ-6
陰部に与えられた断続的な刺激に誘われ、私はその闇の中に意識を巡らしていた。
「あなたを縛るものは何ですか?」
「あぁ…気持ちいい…」
「それは快楽ですか?」
刺激は断続的に続けられている。
拘束されているせいで感覚が多少、麻痺しているように感じるがそこに意識を戻すとそこには快楽が確かにあった。
私はそれを拒みながらも震えるほどに期待している。
「もっと…もっと、いやらしい事してぇっ!…」
本当に叫んだのかも知れない。
もどかしさに心の中で叫んだのかも知れない。
でなければ、またあの苛立ちと目眩が今にも襲いかかって来そうだったからだ。
「話せますか?」
「はぁっ…はぁ…」
「ゆっくりと思い出し、声に出してみるのです。
いま、あなたの心と体は別の感覚で動いているのです。」
「中学二年のとき…
毎晩、お父さんが犯しにきた…」
「何か見えますか?」
「揺れてる…あぁっ…
真っ暗な天井に電気の四角いカサが揺れてる…」
体はぎしぎしと揺れていた。
アソコに伝わる刺激は止んで、打たれたお尻がひりひりと泣きながら刺激を恋しがる。
「お父さんが憎いですか?」
「気持ちよかった…
嫌だけど本当は気持ちよくて…
お母さんにバレるのが怖くて…」
「お母さんに悪いと思ったのですか?」
「はぁっ…はぁっ…
イキたい…イかせて…」
また刺激が与えられる。
ぱんぱんに膨らんだ陰唇をなどり、膣を刺激して、またゆっくりとクリトリスに押しあてられた。
胸が昂るとまたあの苛立ちが襲いかかってきたのかと錯覚する。
それに近いかも知れないが目眩も吐き気も伴わなかった。
「お父さんに犯されて…
気持ちいいと思う私は…悪い子に思えて…」
大きく首を横に振るった。
硬い振動を膣孔が離すまいと、ぎゅぅっと締め付ける。