初夜-3
「海斗って…よく舐めるの…?」
「ああ。必ず舐めるよ。瀬奈だって舐められるだろ?」
「わ、私は…ないよ…。」
「えっ!?」
瀬奈から見れば大袈裟に驚く海斗。
「マジ!?普通舐めるだろ!?」
「そ、そうなの…?」
海斗の言う普通が何基準なのかいまいち良く分からない。もしかしたら舐めるのが普通なのかもしれないし、自分が普通でなかったのかもしれない。
「だってさぁ、瀬奈はチンポ舐めるんだろ?」
「えっ?う、うん…」
「だろ?ならお返しとして男も舐めるのが普通だろ?舐めさせっ放しのギブアンドテイクの出来ない男なんているのかよ!?信じらんねーぜ!!」
海斗は大きく手を広げて溜息をつく。
「俺はぶっちゃけ、チンポをしゃぶってもらうのが大好きだ。気持ちいいからな。女だって舐められたいだろ?気持ちいいからな。どちらかが欠けて快感の共有はできないだろ!?だからシックスナインてのはそのギブアンドテイクの精神を良く表した物凄くいい行為だと思うよ。お互いの最高に気持ちいい所を同時に舐め合うんだからな!」
「し、シックスナイン…」
シックスナインは知っている。瀬奈にとってその姿を頭に浮かべるだけで物凄く恥ずかしくなる行為だ。
「シックスナインは知ってるのか?」
「う、うん…。」
「シックスナイン知っててクンニ知らないのか。珍しい女だな。」
友達の会話でシックスナインは出てくるが、私よくクンニされるの、とか言う会話は出てこない。せいぜい、アソコ舐められた、だ。変など突っ込みを入れられ恥ずかしくなる。
「あの…聞きたいんだけどね…?」
「ん?なに??」
「あのね、匂いとか…平気なの?みんなあんまり匂いとかしないものなのかな?」
友達に聞きたくても聞けなかった事だ。あなたのアソコは匂う?とか聞ける勇気はなかった。そんな悩みを海斗が一発で解決する。
「無味無臭な女なんてまずいないね。匂うのが普通だろ。」
「く、臭くないの…?」
「マンコの匂いは臭い臭くないじゃない。エッチのな匂いがするかしないかだ。オマンコの匂いは大切なエッセンシャルだよ。無味無臭だなんて味気ない。俺はエッチな匂いが大好きだ。」
実に堂々たる演説だった。その堂々たる姿に瀬奈はなんだか良く分からないが海斗に後光が差しているように見えた。
「海斗、やっぱり素敵!」
「へへっ!」
海斗が神に見えそうだった。
「て事で舐めるぞ?」
すぐさま海斗が瀬奈の股を開く。
「えっ?えっ?」
神の姿は一瞬に消え、そこにいるのはもはやスケベなエロじじいだった。