Purple wedding-15
(・・・あの結婚式から、私は“背徳の女”になった。
ワッカにないものを、ワッカ以外の男達に求めた。
そして子供まで・・・・)
(今こうして私が夫や子供と引き離され、それでいて今の自分の境遇を受け入れてしまっているのも、
やはり中に眠っている自分本来の性なのかしら――――――)
(『今自分が逃げたら夫や子供に危害が及ぶから』なんて理屈をつけて自分を納得させ、今の状況を受け入れようとしているのも・・・・)
―――壁越しに微かに聞こえていたシャワー室からの水音が聞こえなくなった。
ルールーは“過去への物思い”を止め、“今の男”がここにやってくるのを待つ。
ルールー自身久しぶりに訪れる、夫とは違う“彼”との甘美な夜に胸を高鳴らせながら―――――
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