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真奈美の日記
【獣姦 官能小説】

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性奴隷・沙夜子-10

−真奈美と真琴は、走るようにして最寄りの葛原駅へと急いだ。

「真奈美、そんなに慌てるなっての」

「でも、一秒でも早く行ったほうが・・ 遅れれば遅れるほど、沙夜子姉さん、それだけ長くいじめられるわ」

「一秒や二秒なんて、そんなに変らないって」

焦る真奈美に、真琴は気を落ち着かせるよう言い聞かせた。

「それに、ボクらが早く着いても鬼塚の調教は関係なく続けられるだろうね」

「え!? そうなの?」

真奈美は駅の階段を駆け上がりかけていたが、立ち止まって振り返り、真琴を見つめた。

「ああ。 だって、奴隷契約書に従って調教されてるんだ、真奈美が来たからって、それを止めるわけないよ」

「だって、あたしが戻ってくるまで、鎖でつないだまま、ずっとタロの相手させるって・・」

「ふん、どうせタロと交代して鬼塚か、あるいは別の男が沙夜子の調教を続けるだけさ」

「そんな・・」

真奈美は、鬼塚に受けた調教の日々を思い出し、自分の身代わりに沙夜子が同じような目に遭わされていると思うと、心が痛んだ。
と、同時に本来自分が受けるはずだった調教を、もしそのまま今も受け続けていたなら・・

プアアアン! 電車が発車した。

一大都市と呼べる巨大な街に隣接する葛原駅は、さすがに昼間から乗客が非常に多い。
真奈美と真琴は、二人ドア付近に立ちながら、おびただしい乗客にもまれていた。
降りる駅は、二駅離れた宿路駅。およそ6分で到着する。

「真奈美、後ろから支えててあげるから、大丈夫。 ボクにつかまってて」

「ありがとう。 あたしも、もう少し背が高かったらなあ」

147センチと小柄な真奈美は、ドア付近のつり革は高すぎて背伸びしないと手が届かない。
一方、168センチの真琴は悠々とつり革を握ることができる。

真奈美は、後ろ向きに真琴の腰に手をまわしてつかまっているのだが、その腰の位置の高さに驚かされた。
真琴は真奈美の胸から腰へ腕をまわして支えてくれているのだが、真奈美の後頭部がぎゅっと真琴の胸に押されている。そのふくよかな膨らみも以外だった。

真奈美は、衣服の上からとはいえ真琴と体をくっつけているうちに、なんとなくエッチな気分になっていることに気がついた。

(あ・・ こんな時に・・ あたしって、不謹慎だ)

今も続けられているだろう陵辱を受ける沙夜子の姿態を想像しているうちに、真奈美は何だか興奮を覚え、体がじっとり汗ばんできた。
それに、後ろから真奈美を支えている真琴の大柄な体をたくましく感じ、まるでベルやタロに背後から抱かれているような錯覚を覚えていた。

ガタン! 列車が緩やかなカーブにさしかかり、遠心力が乗客や真奈美らを窓際へ押し付けた。
真奈美はドアと真琴に挟まれるようにぎゅっと押さえつけられ、真琴の腕が真奈美の胸に食い込んだ。

「あ・・ はあああ・・」

真奈美は、慌てて自分の口を押さえた。不意を突かれたとはいえ、圧迫感がタロとの後背位での後尾を彷彿させ、思わずよがり声を上げてしまったのだ。
恥ずかしさにカーッと顔が真っ赤になり、うつむいてごまかそうとした。

「ごめん、ちょっと押し付けちゃったね。 ん? 大丈夫かい?」

「だ、大丈夫、大丈夫。 ちょっと、不意だったから、息が抜けちゃって」

慌てて取り繕った真奈美だったが、動揺は治まらなかった。

(うう・・ 内股を何かが伝ってる・・ 漏らしちゃったのかな・・)


「−さあ、宿路駅に着いたよ」

はっと気がつくと、目の前のドアが開き、真奈美らは後ろの乗客に押し出されるように電車を降りた。
宿路駅の改札をくぐると、二人は北口へ向かった。
北口を出ると、そこは駅の裏手になり、繁華街が広がっている。

「ここ、学生服で来るには、ちょっとヤバイ場所なんだよな」

繁華街を前に、真琴は真奈美に注意を促した。

「そうなの? どうして?」

「真奈美はこういう場所、ほとんど経験無いからね。 いいかい、こういう所では、怪しい連中が変な勧誘しているとか、
私服警察だ、職務質問させてくれって言ってきても、付き合っちゃダメだよ。」

「うん、分かった。・・でも、もし付き合ったら、どうなるの」

「誘拐されて売り飛ばされるとか、違法な仕事を無理矢理させられるとか。 とにかく、ろくな事は無いよ」

(この駅の南側はデパートやオフィス街が広がっているというのに、出口が変わるだけで怖い世界につながってるなんて・・)

この社会は、思っているより、ずっと複雑で危険なようだ。 真奈美は、ぼんやりとだが、世の中の仕組みに対する認識が変わりつつあることを感じていた。

−約10分程だろうか、繁華街の路地を抜け、奥へ奥へと歩いて行くと、やがて二人はミュージックホールの裏手に到着した。
裏口のシャッターは開け放たれ、その中は地下へ続く階段が伸びていた。

「マコちゃん、急ごう」

そう言って走り出そうとした真奈美の腕を捕まえ、真琴が制止した。

「慌てるなって言っただろ! とにかく、毅然とした態度を崩すなよ」

二人は寄り添いながら、ゆっくりとした足取りで地下への階段を降りていった。
やがて、目の前には分厚い壁に囲まれた地下室の入り口が現れた。
入り口は、窓の無い扉が閉じていた。


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