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真奈美の日記
【獣姦 官能小説】

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性奴隷・沙夜子-9

ガチャリと、真奈美の家の玄関の戸が開く。

「行ってきまーす」

パンを頬張りながら出て来た真奈美の前に、心配そうな顔をした真琴が立っていた。

「あの・・ ごめんなさい、お待たせ」

真奈美は、すまなさそうに問いかけた。

「いや、大丈夫。 十分、学校に間に合うよ」

にっこり笑った真琴の顔を見て、パアッと真奈美の表情も明るくなった。

その日、二人は初めて一緒に登校した。
少し足元が危なっかしい真奈美だったが、真琴に手を引いいてもらって校門をくぐった。


−葛原中学校。
市内では4校あるうち、唯一の中高一貫校だ。
成績さえ悪くなければ、高校、大学とエスカレーター式に進学し易いからか、人気が高い。
真奈美は3年1組、真琴は3年3組だ。ちなみにクラスは1組から6組まである。

今日から3日間、1学期の期末試験だ。
果たして無事に試験を終えることが出来るだろうか・・真奈美は、沙夜子が心配でなかなか筆が進まなかった。
それより、ここ数週間は鬼塚にハードな調教を強要され、勉強どころではなかった。


キーン、コーン、カーン、コーン・・

終礼のチャイムが鳴った。

「はい、試験は終了です! 皆さん、鉛筆を置いて下さい。 答案用紙を回収するまで、席を立たないように!」

真奈美のクラスの担任、平山沙織は落ち着いた口調で試験終了を告げた。
黒のオフィスパンプスをコツコツ鳴らしながら、答案用紙を一人、一人回収していく。
ダークグレーのシャネルスーツ、短めのスカート。ゆるいカールのロングヘアをなびかせながら、真奈美の解答用紙をサッと取り上げた。
一瞬、沙織の表情が曇ったように見えたが、何事も無かったように通り過ぎていった。

「まなみぃ、大丈夫? 試験中、時々居眠りしてたよ」

萌美は首を傾け、心配そうに真奈美の顔を覗き込んだ。
ミディアムロングの髪の毛が今にも真奈美の机の上に着きそうだ。

「えへへ・・ メグ、大丈夫だよ。 ごめんなさい、心配かけちゃったね・・」

きまりの悪い思いを、取って付けたような笑顔でごまかした。

「もお、まなみ、やっぱり変わっちゃったよ・・ 」

どこか寂しそうな萌美の表情が、とても印象的に感じられた。

「明日も試験だし、今日は早く帰って休んだほうがいいよぉ・・ あたし、真奈美を家まで送ってあげるね」

「あ、いいよいいよ・・自分で帰るから」

真奈美は、この後、真琴と一緒に電車で隣町のミュージックホールへ行く予定なのだ。

(一刻も早く行かないと・・)

地下室に残してきた沙夜子のことが気になって仕方が無い。

「良くないよぉ・・親友なんだもん、一緒に帰ろう?」

そう、萌美とは小学校からの友達なのだが、親友だと思ってくれるのは嬉しい。
しかし、いくら親友であろうとも、彼女を巻き添えにしてはならないのだ。
内心困り果てた真奈美は、つい視線が泳いでしまう。

「おーい、真奈美!」

突然、背後から自分の名を呼ばれた真奈美は、はっと振り返った。
すると、教室の入口に真琴が立っていた。

「あ、ごめんね、メグ。今日は先約があるんだ」

渡りに船とばかりに、そそくさと席を立った。

「マコちゃん、来てくれたの」

真奈美は真琴に手を振って答えた。

「じゃね、また明日ね」

そう言って、萌美に右手を振ってバイバイしてみせた時だ。
その刹那、真奈美は初めて萌美の恨めしそうな寂しげな表情を見たのだった。

「交換日記・・」

萌美は小声で、ぽつりと言った。

「はい?」

萌美の唐突な言葉に、真奈美は一瞬戸惑った。

「ここんとこ、しばらく交換してないから・・」

そうだった。
平行して始めた自分自身のことや、身の回りの気付いたことを書き留めておくための備忘録的な個人日記にばかり気を取られ、すっかり萌美と続けていた交換日記のことを忘れてしまっていた。

「あ、わかった。あした持ってくるから、ちゃんと渡すね」

取り繕うようにそう言い残すと、後ろ髪引かれる思いを振り切って、萌美を後にした。

(メグ、そんなに気にしてたんだ、日記・・)

安請け合いしたものの、たっぷり2週間以上空白になったっままの日記を、どう埋めようか悩んでしまった。

「真奈美、さっきの子・・」

真琴は、真剣な目付きで真奈美に話しかけた。

「メグのこと? メグは小学校からの友達なのよ」

「そうか・・ それで彼女、ボクがキミを取ったって思ったみたいだね」

「え? メグが?! そんなことないよ、彼女はおっとりした性格だから。何も気にしてないって」

「・・キミ。 鈍感なのは真奈美の方だ」

真顔でそう言われると、さすがに少しむっとくる。
それと、今まで付き合いの長い友達を、昨日知り合ったばかりの真琴にあまりよく思われていないことに不満を感じた。

「真奈美。 彼女には気をつけた方がよさそうだ。」

「・・・」

すっかり機嫌を損ねた真奈美は、うつむき加減のまま黙り込んでしまった。


−一方、教室に一人取り残された萌美は、椅子に座ったまま、そわそわと落ち着かない仕草で考えを巡らせていた。

(あれは、3組の愛原さん・・ なんで、モデルのような容姿で、男の子や女の子からもモテるアイドルみたいな人が、よりによって私の大切な真奈美に近づくかなあ)

それに真奈美が真琴に向けた嬉しそうな顔。萌美には、どう見ても真奈美は真琴に心を奪われているとしか思えなくなっていた。


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