淫愛-3
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
たった一撫で。それだけで夕月は絶頂に達した。
爆発する快感を暴れることで発散させようとするも、四肢を拘束されていてはそれも出来ない。
せいぜいが背中を床にビチビチと打ち上げられた魚のように打ち付けるだけだった。
他人の手で自分の意思とは無関係に絶頂させられる快感。それは夕月の想像をはるかに超える代物だった。
「ふへぇ……は、はひっ……」
「あははは、気持ちよかったかな?」
「ふへ……あひぃ……」
「でも、まだ終わらない」
「あへぇ……?ひっ!!!ひゃっ!!!んぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!??????」
コリコリと勃起したクリトリスを転がすようにして刺激を続ける翔太。
それは普段から性感に慣れていない夕月にはあまりにも酷なことだった。
許容量を超えた快感は脳を焦がし、性感を体に刻み付けていく。
「しょ、翔くっ!!!!!少しでいいかりゃ!!!!休まひてぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「ダメだよ。長谷川さんが嫌だって言っても絶対に止めない。いいかい?君は僕のものなんだ。だから君の体も、君の命も、君がイクことさえも僕の好きにしていいんだ」
「そ、そんな……ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!」
「ふふっ……大好きだよ、長谷川さん」
「翔くっ……んひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……
再び絶頂するとともに派手に潮を噴き散らす夕月。そのままあまりの快感に意識が遠のいていく。完全に意識を失う前に見たものは、優しく笑いかける幼馴染の顔だった。
「ん……」
次に目が覚めた時、隣で翔太が寝息を立てていた。
その顔は安らかで夕月には幼いころとほとんど変わっていないように思えた。
(翔くん……)
この幼馴染はここまでして自分が欲しかったのだろうか。からかわれたくないという自分の行動が彼をここまで追い詰めたのだろうか。
そう考えると、先ほど翔太に責められた乳首やクリトリスがジンジンと疼くのを夕月は感じていた。
(ああ……何でだろう?こんなに酷いことされてるのに、翔くんが隣で寝ているだけで、どうしてこんなに体が火照るんだろう……)
夕月には自分が翔太のことをどう思っているのかが分からなかった。
だが、すでに夕月の体は翔太に与えられる快感を期待し始めている。
どうにかして逃げ出さなければこのまま翔太に快楽漬けにされるのは容易に想像が出来た。
「んぁ……」
翔太がもぞもぞと動き出す。どうやら目覚めたようだった。
横を向いて夕月と目が合うとニコリと笑いかける。
「おはよう長谷川さん。体の調子はどう?」
「ねえ翔くん、もうこんなこと止めよう?」
夕月は翔太の目をまっすぐ見て話しかけたが、翔太は心底不思議そうな顔で首を傾げた。
「止める……?どうして?やっと長谷川さんが僕のものになるっていうのに?」
「翔くん……」
「続き、しよっか?」
翔太は再び笑顔になると最初に室内に入ってきたときに持っていた紙袋から何かを取り出す。
それはホームセンターでも売っているような、ただの電気マッサージ器だった。
「今度はこれで遊ぼうか」
「……?」
そんなものでどうしようというのか、夕月には分からなかった。
きょとんとした表情でそれを見つめる夕月を尻目に、翔太は延長コードで電源を引っ張ってくると電マのプラグを突き刺す。
「最初は"最弱"からね」
そう言いながら電マのスイッチをONにすると夕月の胸に触れるか触れないかの強さで撫でまわすように近づける。
電マの振動によって、ブルルルと胸が震えた。
「っ!!?え!!?う、うそ……んぁ!!?」
「すごいだろ?最弱でこれだぜ?最強とかどうなっちゃうんだろうね?」
「んぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!と、とめ……止めてっ!!!!!」
「止まらないよ。家庭用電源だから電池切れの心配もない。止まるとしたら停電したときくらいさ。」
「そんな……ひぃっ!!!??」
電マから伝わる振動は、人間の指には不可能な刺激を与える。
1分間に何千という振動は夕月をいとも簡単に絶頂へと押し上げる。
「あっ!!!!!うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……く、くるっ!!!!!」
ブォン……
「……え?」
急に電マの振動が止まり、一切の刺激が与えられなくなる。
驚いて翔太の顔を見ると、ニヤニヤとした笑顔を張り付けていた。
「どうして……」
「ん?いやぁ、何だか調子が悪そうだから休憩させてあげようかなって。不満なの?」
「そ、そんなこと……」
「だよね、まさか男に無理やりイカされたかったわけじゃないよね」
「……」
「はい、休憩終わり」
「!!?ふみゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
今度は乳首に直接電マを当ててくる翔太。
コリコリに勃起した乳首は芯が通ったように固くなり、夕月の体内に快感を容赦なく放出していく。
お預けされたこともあって、ものの数秒で絶頂一歩手前まで押し上げられる。
「んひぁ!!!あへっ!!!あへっ!!!!!」
(こ、今度こそ……今度こそくるっ!!!!!)
ブォン……
「んぁぁぁ……」
「おいおい、何だよその物足りなさそうな顔は。もしかして、イキたいの?」
(イキ……たい……?イキたい……イキたいッイキたいッ!!!!!)
「だったらおねだりしてみな。うまくできたら、こっちに当ててやる」
そう言って翔太はクリトリスに停止した電マを押し当てる。
夕月の体が期待でブルッと震えた。