夜のサービス-5
寝室に取り敢えず美女と二人きりになり緊張してしまう海斗。間接照明がそういう雰囲気を作り出す。エアコンをつけると海斗は言った。
「で、電気消すぞ…?」
「え?今つけたばかりじゃん。」
落ち着かない様子の海斗を見て笑いそうになる。
「さ、先に入るからな?」
そそくさとベッドに入ろうとする。
「えっ?部屋着のまま寝るの??」
「あ、ああ。いつもそうだ。」
嘘である。今の時期、すっ裸で寝るのが普通だ。しかし年甲斐もなく恥ずかしくなり嘘をついた。
「ふ〜ん。」
そう言って電気を消した。暗闇でゴソゴソとする音がする。瀬奈がシャツを脱いでいるであろう音にドキドキする。
(マジかよ!下着姿かよ!ドキドキして眠れねーよ…)
そう思っているといよいよ瀬奈がベッドの中に入って来た。女の存在に心臓が壊れそうだ。海斗は瀬奈に背中を向けている。
「どうしたの?」
瀬奈が背中に体を密着させてくる。
「!?」
生々しい感触…。ブラジャーのガサついた感触がない。
「お、お前…まさか、全裸か!?」
「うん。」
緊張の局地だ。正直言って風俗よりも緊張してきた。
「な、何で裸なんだよ!?」
「え〜?だってするんでしょ?どっちにしろ脱ぐんだし…。あ!もしかしたら脱がせたかった??」
「ち、違うわ!!いきなり裸とかあり得ねー!!」
思わずベッドから飛び出した。
「あれ〜?どうしたの〜?堂々とした釣りキチさん?」
「それとこれとじゃ話が別だわい!」
「アハハ!どう違うのか分からな〜い。」
瀬奈もベッドから飛び降り海斗に襲いかかる。
「海斗も脱じゃえ!」
「わ!な、なにすんだよ!」
そう言いながらも大して抵抗しない海斗。瀬奈にあっさりと脱がされてしまった。
「ピタッ♪」
背中に抱き着く瀬奈。
「!?」
なかなかな感触だ。女体の感触に海斗の体は動かなくなってしまった。