夜のサービス-11
官能の世界から抜けた海斗が目にしたのは目を閉じ息を切らしている瀬奈だった。
「あ…ご、ごめん…」
開口一番、海斗は謝る。海斗の声に反応してゆっくりと目を開ける瀬奈。
「ハァハァ…何が…?」
頭をかきながら言う海斗。
「こ、こんな早く終わっちまって…」
時間にして3分もったかもたなかったかだ。海斗自身、これ程早くフィニッシュしてしまった事はなかった。
「そんなの関係ないよ…ハァハァ。」
「でも…」
瀬奈はポワ〜っとした笑みを浮かべながら言った。
「男の人ってそう言うの、気にするんだ…。ンフッ。女は…ってゆうか私は気にならないよ?」
「慰めはよしてくれやい。」
シュンとする海斗が可笑しい。
「私はね、幸せを感じたの。だから凄く良かったよ?」
ニコッと笑う。そしてシュンとする海斗に続けて言った。
「それよりも、エッチの後に抱きしめてくれないのが不満かなぁ。」
唇を尖らせて悪戯っぽく頬を膨らます。本でそういう事は大切だと読んだ事はあるが、何せ恋愛経験ゼロで風俗浸りしている海斗には行為の後はペニスを拭いて貰いシャワーを浴びる事が頭と体に染みついている。海斗は慌てて慣れない後戯にぎこちなくトライする。瀬奈の横に寝そべると瀬奈から体を寄せてきた。海斗の腕を動かし腕枕を作り頭を乗せる。
「幸せだよ?」
猫みたいに可愛らしい。海斗の胸がキュンキュンした。思わず名前を呼び強く抱きしめた。
「海斗♪」
そんな瀬奈にキスをせずにはいれなかった。キスをし、唇を離して見つめ合い、そしてまたキスをする。海斗まで幸せを貰ったかのような気がした。
お互いの興奮がようやく醒めると甘い甘い時間が待っていたのであった。
「オッパイ、おっきいよな??」
「ンフッ、エッチ。触りたいんでしょ?」
「べ、別にそういうつもりじゃ…」
「だってまだ揉んでないもんね?いいよ揉んで。」
「えっ?マジ…?」
「うん♪今のところ私のオッパイは海斗に揉まれなきゃ何の使い道もないからね。」
「お前…、なんて嬉しい事を言ってくれるんだ!も、揉んでいい…?」
「うん。」
「じゃ、お言葉に甘えて…」
海斗は恐る恐る瀬奈の胸に手を当てる。ムギュッと掴む海斗。
「最高〜!」
過去最高の触り心地に思わず叫ぶ。
「やん♪手つきがいやらしいよ海斗♪」
「へへへ!」
海斗のニヤケ顔も瀬奈には可愛らしく見えたのであった。