『歩』-1
「なぁ…歩…気持ちイイ…?」
「んッ…聞…くなよッ…んはぁっ…」
歩の乳首を食みながら歩のを扱く。今俺たちは一つになる為のステップを踏んでいる。そして俺が我慢の限界。
「ね…いい…?」
「ん…」
微妙な返事だがこれが肯定だって俺は知ってる。
「行くよ…」
「…んッ…あぁっ…」
「歩…ね、名前呼んでよ…」
右手で歩のを扱き、左手で歩の腰を掴みゆっくり腰をふる。
「んぁッ…わ…たるッ…んッ渉ゥッ…はぁッ渉ッ…ね…もっとォ…」
可愛い。バックの方が挿れ易いが、眉間に皺を寄せ真っ赤になるコイツの顔が見たくてちょっとツラくても正常位でスる。でももっと真っ赤にしたくて意地悪がしたくなる。
「もっと、何?」
「!………」
耳元で息をふきかけるように言うとみるみる真っ赤になる。
「…も…っと…早く…」
「分かった。」
ちゃんと言えたご褒美に軽く額にキスをして、スピードを上げる。
「んッッ…あッあぁっ…あぁんッッ…やっ…渉ゥ…」
「何?」
スピードは落とさず聞く。
「んんッ…何でもな…いぃッ…んぁッ…はぁッ…ぁんッ渉、俺…も…」
「ん…ちょっと待って…一緒イキたい」
「んんッ…俺もッ…一緒がいァッ…ン」
更にスピードを上げ一気に絶頂に向かう
「はぁッ…あぁッ!ん!んんッ」「んっはぁっ…くッ…んッ」
「俺…もぉ…」
「ん…俺もイキそ…」
「一緒に…ッ」
「ん…んッ」
途端歩の中で俺が、俺の手の中で歩が果てる。一瞬おいて俺が歩にのしかかる。俺より小さくて軽い歩は俺を抱きとめて頭を撫でたり額にキスをしたりして、心地よい疲労感と相まってとても気持ち良くて、俺は眠りにおちた。
最初は普通だった。大学2年の4月、俺の名前に歩が入ってたからって歩から話かけてきた。
「渡邊君!ボク歩っていうんだ!佐藤歩!」
「はぁ…それで?」
「え〜渡邊君も歩って字入ってるじゃぁ〜んッ!だから、友達〜♪」
「あ…そう…」
むしろやたら人なつっこい歩にヒいてた。でもその後も歩は微妙に冷たく接する俺にベタベタなついてきて、歩が傍にいるのが、歩がベタベタしてくるのが普通になっていた。
そんな中転機が訪れる。ある日歩が風邪をひいたのだ。しかも7月。歩のいない午前中は寂しく、昼休みメールを送った。
『大丈夫か?夏風邪は恥ずかしいだろ〜』
『大丈夫じゃなぁ〜い…帰りコンビニでいいから何か買ってきてぇ〜』
『しょうがないな=3』
などと返信しながら歩に会う事を楽しみにしてる自分に気付いた。あれ…ちょっと…俺ウキウキしてる…?バカじゃん俺。歩は男だって。
でも最後の授業は歩に何を買って行くかで頭はいっぱいで上の空だった。
結局悩みぬいた末に選んだものはとろろそば。微妙だなぁと思いつつ歩から聞いた住所に行くと、出てきた歩は真っ赤で、目もぼんやりしてるしろれつも回っておらず典型的な発熱患者だった。