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『歩』
【同性愛♂ 官能小説】

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『歩』2-2

「でもここ、かたくなってるよ?」
乳首をころがしながらボソッと言ってやると、赤くなって口をとがらせ上目づかいで見てくる。なんで歩はこんなに可愛いんだろう。おでこにキスをして、歩自身に手を伸ばしそれをしごきながら、歩にキスをする。ちょっと舌を吸って、首をなめる。歩は耳もだけど、首も弱い。早くもビクビクして声が出る。
次に乳首も食んだり舌でころがしたりして、俺の舌は徐々に下を目指す。
目的地に辿り着き、丹念になめる。
歩の全てが愛しくて仕方がない。言葉では伝えきれないこの気持ちを、少しでも伝えようと、くわえて、丁寧に吸いながら舌を絡め、出し入れする。
先からちょっと苦い味がして、歩のだと思うと嬉しくて、割れ目に優しく舌を這わせ、吸う力を強くする。
歩が、更に大きさを増し、歩の声も大きくなる。
「ぁッ…ぁあン!ね、渉、イッ…ちゃぅょぉ…ぁあッ!」
「このまま、いーよ。出して?」
ちょっとして、口の中に歩のがほとばしる。口いっぱいに拡がる歩の味を楽しみながら、ちょっとずつ飲み干す。歩をキレイになめて、歩の横に寝ると歩がキスしてくる。
「いいの…?」
自分のせーえき飲んだ後の口、嫌だろうな、と思って聞く。
「ん…好きだから♪」
赤くなる歩を前にまた幸せな気持ちでいっぱいになる。
なんでコイツを信じられなかったんだろう。こんなにも俺を想ってくれてるのに。
優位に立ちたいとか、弱いトコ見せたくないとか、くだらなかった。
弱いトコ見せたっていいのに。歩はバカにしないし、そんなんで俺のこと嫌いにならない。そんなトコも愛で、その笑顔で包み込んでくれる。
そう感じて嬉しくて、ちょっとだけ、泣いた。
「??どうしたの?渉?」
「うん…あのさ、最近歩、カヨといるじゃん。だから、俺ちょっと不安だったんだ。」
自然と言えた。大丈夫、もう不安じゃない。
「あー…またぶっとんでたねぇー。で、ちょっと今日激しかったんだ?」
「うん…ごめん。」
「いや、別にどっちも気持ちいーからいいんだけどさ。あのさ、うーん…あれね、カヨが南のこと好きなんだよね。で、相談って感じ。」
南とは小川南といって、俺ら…特に歩と仲の良い友達。
「そうだったんだ…てかしゃべっちゃって良かったの?それ」
「ん。だって渉だし。」
当然のように言ってくれる歩。愛しくて愛しくて
「歩…好きだよ…」
とキスをする。
「俺も、愛してるよ♪」
歩からの初めての『愛してる』にちょっと俺はびっくりして、思わず笑みがこぼれて、もう一度俺の愛しい恋人にキスをして
「ありがとう、歩。」
と伝え、俺たちは眠りについた。




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