『歩』-3
「あ、渉…あのさ…」
まずい
「あのさッ歩!これから交代で挿れよ!なッ!」
必死で考え出した結果だった。でも声が大きくなりすぎて周りの客の視線が突き刺さる。いやでもこの際関係ない。歩が俺から離れなければ…歩を見るとポカンとしている。しばらくその顔のままいたと思ったら突然笑い始めた。ヒーヒー言いながら涙を拭い笑い続ける歩を俺はビックリして見つめていた。歩の笑いが収まるのを待って
「なんでそんな笑ってんだよッ」と聞く。
「だって渉なんか勘違ってるから〜(笑」
「ッ何が!」
「てかさ、俺が言いたかったのは半周年記念オメデトだから(笑」
「???…あー!」
「忘れてた?てか半周年祝わない派?」
ニコニコ歩が続ける。
「俺祝う派〜vね、コレ、プレゼントなんだ♪」
と包みを差し出す。ブレスレットだった。
「お・そ・ろ〜☆☆☆これからもヨロシクねッ♪」
と歩が腕を出してペコリとする。やっぱりすげぇ可愛い。思わず頭を撫でる。キスしたくなって顔を近付ける…が周りの視線が痛い。店員まで見てる。
歩の耳元に口を寄せ
「俺んち行こ…?」
と囁くと歩は耳まで赤くして頷く。
店でブレスレットをはめて足早に帰る。
家に入ると急いでベッドに倒れ込み互いの唇を貪る。舌を絡ませ歩の唾液を咽下し今度は俺の唾液を流し込む。喉を鳴らして俺の唾液を飲み込む歩は既に真っ赤な顔で目を潤ませており俺の理性はブッとぶ。
首筋へキスをしながら歩のシャツのボタンを外し、乳首をひっかく。耳元へ口を運び思い切って聞いてみる。
「ね…俺の事…好き…?」
声がかすれた。
「…ッたり前だろ…わ、渉は…?」
ホッとして思わず笑みがこぼれる。
「もちろん…愛してるよ。」
優しく口づけを交わす。目を合わせて微笑む。心の底から沸き上がる幸福感に涙が出そうになる。もう一度キスをして愛撫を再開する。歩のそれはもう首をもたげていて俺を誘っている。自然とひき寄せられ舐める。
「んぁッッ…ど…したの…ッ?」
滅多にやらない事なのでびっくりしている。
「いーじゃん。したいの。…嫌?」
「んッ…嫌じゃないけど…んはぁッ…ぁあっんッ」
感じる歩を見てちょっと微笑んでから再開。どんどん大きく、硬くなる歩が可愛くてくわえ込む。じゅぽっ…じゅっ…じゅる…ちゅっじゅっ…
わざと音を立てていると苦い味がしてくる。
「わっ…わたる…ンッ…ね…ぁあっ…渉ゥっ」
「ん?」
カリを舐めながら応える。
「俺…ぁっ…もっ…」
突然口を離してみる。
「ぁっ…」
驚きと切なさがにじみ出た顔で俺を見る歩。可愛いなぁ…
「どうしたの?」
意地悪な俺。
「ね…渉…の…」
「何?」
ちょっと恨めしそうに俺を見る。上目使いだから可愛いだけなのに。
「……………挿…れて…?」
「…歩可愛い。いいよ…いくね…」
真っ赤になった歩にキスをして、ちょっとほぐしてから挿れる。
ズッ……
「んッ…ああぁッ…」
「くっ…はぁ…」
俺が避けてたから久々で…キツい。
「お前締めすぎなんだけど…」
「〜ッ!知らないッ」
もっと真っ赤になってそっぽを向く歩。可愛いなぁ〜…
「おい…動くぞ…」
「ん…」
ずっ…ずっ…ずちゅっ…ぷちゅっ…
潤みをおびる歩。どちらともなく唇を合わせ舌を絡ませる。その間も歩のを扱く手も俺の腰も休めない。しばらく続けていると歩が突然唇を離した。