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愛しているから
【青春 恋愛小説】

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彼女が水着に着替えたら-5

こんな調子じゃ、一生かかっても沙織と一線を越えられない。


だから、せめて沙織の水着姿を見て耐性でもつけられたら、という目論見がスケベ心と共にあった。


「おーっ、見ろ、あの白いビキニの女! すげえ巨乳!」


「え、どれどれ?」


「あっちの女の子もかなりレベルが高いぞ、ほら」


密かに闘志を燃やす俺をよそに、残りの3人はそうワイワイ騒ぎながら浜辺の様子について語り合っていた、その時。


「おまたせ〜」


背後から女性陣の声が聞こえ、俺達は一斉に後ろを振り返った。


ヒューと、修が口笛を吹く。


その先には、石澤さんと本間さんの姿があった。


男に免疫のない石澤さんと、おとなしいタイプの本間さんの水着は、予想に違わず、ビキニではなかった。


石澤さんは濃いめのターコイズブルー色したロンパースタイプの水着に、白い半袖パーカを羽織っていた。


沙織の情報によれば、石澤さんは胸が小さいと悩んでいるらしく、だからそれをカバーできるよう、フリルが胸元にふんだんにあしらわれているデザインのものを選んだのだろうか。


「何だよ、ビキニじゃねえのかよ」


「うるさい!」


修は相変わらず憎まれ口を叩いているけど、普段はボーイッシュな格好ばかりの石澤さんの、ちょっぴり女の子らしい水着姿に、すっかり相好を崩していた。


一方こちらは。


「やっぱりこっちにしてよかったね」


歩仁内がそう言うと、本間さんは少し恥ずかしそうにしながらもエヘヘとささやかに笑っている。


ちくしょう、可愛いじゃないか。


そんな彼女は黒地に白のドット柄のワンピースの水着。彼女の華奢な身体つきがよく映えるデザインだった。


最近の水着は、このまま街を歩けそうなデザインが多いし、本間さんのはまさにそう。


だけど、背中が大きく開いていて、ちょっと大胆なデザインなのは、やはり海という場所故か。


ちょっとだけ開放的になった二人の瑞々しい姿に、俺達男どものテンションは徐々に上がっていった。



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