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愛しているから
【青春 恋愛小説】

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彼女が水着に着替えたら-6

「あれ、沙織は?」


「うん、もうすぐ来るよ」


修が石澤さんに訊ねると、なぜか彼女は俺の方を一瞥してはやけに怪しい含み笑いを浮かべた。


そんな彼女を訝しく思いながら、首を傾げていると、


「おまたせ!」


と、聞き慣れた高い声が聞こえた。


俺達が再び一斉に後ろを振り返ると――修も、歩仁内も、そして俺も、彼女の水着姿にハッと息を飲んだ。


「沙織ちゃん、すげー似合う!」


真っ先に感嘆の声を漏らしたのは州作さんだ。


それは当然かもしれない。


州作さんと沙織は、今日が初対面だから、沙織が多少大胆なカッコをしても、そういうキャラだと思えるのかもしれない。


でも、俺達は沙織が普段はそんなに露出の多い格好をしないのを知っていたから、彼女のビキニ姿に固まってしまったのだ。


「ちょっとだけ勇気を出してみました」


「いやいや、スタイルいいし、最高だよ!」


「うん、沙織は足長いし、胸もあるからビキニの方がいいと思ってたんだよね」


女性陣と州作さんが沙織を囲んで、無邪気にワイワイやっているのを、俺達はポカンと口を開けて眺めていた。


「……オレさ」


ボソッと修が俺の横で囁く。


「何?」


「……今ほど倫平が羨ましいって思ったことねえや」


「……おれも」


俺の反対側でも歩仁内が腕組みしながらウンウン頷いた。


それほどまでに、彼女の水着姿は俺達のスケベ心を駆り立てさせた。


白い肌に青系のフラワープリントのビキニ。


マシュマロみたいに柔らかそうな胸が収まっていて、無意識のうちに生唾を飲み込んでしまう。


「つーか、着やせするタイプってああいうこと言うんだな。オッパイなんて手からこぼれそうだぞ」


「ホント、あれを大山が好きにしちゃうのかと思うと何かムカついてくるね」


好き放題言ってのけるコイツらに、普段の俺なら拳骨かましてやるのだけど。


そんな余裕なんてまるでないくらい、頭の中が真っ白になった。




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