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想いを言葉にかえられなくても
【学園物 官能小説】

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想いを言葉にかえられなくても《アラベクス》-3

………………
 懐かしい建物が目の前に広がる。確か…苺と通っていた中学校の校舎だ。無機質で色味が薄い。
 自分の服装を確かめると、着慣れた学ラン、中には白いYシャツ、そして擦るびるズボン、白いシューズ。違和感は何もない。
 理由もなく廊下を突き進むと、ギュッと腕を掴まれた。そのまま訳も分らず教室に入る。無抵抗な俺。掴まれた腕の先には小柄な少女。外ハネのセミロングが揺れている。
 黒いセーラー服。襟と袖には白い三本ライン。赤いスカーフがやけに鮮明に揺れる。膝下まである長いスカート。そこから伸びる細い足。白い靴下。白いシューズ。
 自分でも気付かないうちに状況は都合のいい様に展開する。
 いつの間にかズボンのジッパーは下げられ、熱くヌメる感覚が妙にリアル。少女のつむじが上下に揺れている。……フェラされている事に今更気付く。
「っく……っはぁ…」
 的確に俺の弱い所だけを攻めてくる。じゅぷじゅぷ…といやらしい音を立てて吸い付き、舐め回し、出し入れする。俺は堪らなくなって、その少女を組み敷いた。
 セーラー服を脱がせるのも煩わしくて、捲り上げてポイントのみを愛撫する。発育途上の平らな胸。先端の赤い蕾だけは自己主張していて、口に含み舌で転がすと少女の甘い声が聞こえる。
 先ほどのフェラで限界的な俺は、愛撫もそこそこにスカートも捲り上げる。白いショーツを抜き取り、無毛の丘に唇を這わす。欲望に忠実な俺は、少女の足首を持ち上げて開かせた。
 パックリと口を開ける割れ目からは、透明な蜜がしっとりと潤っていて俺の指先を優しく包んだ。指先を動かすと歓喜の声が大きくなる。ついでに肉芽を舌で舐め回すと、身をよじって喘いだ。
 愚息の先端をあてがい、一気に割れ目へと身体を進める。キツい肉壁が締め付けて放さない。ムズムズする股間を治めるため、本能の赴くままに抽挿を開始する。
「苺……っは……苺ッ…」
 うわ言の様に名前を呼ぶ。そうだ…苺なんだ。この身体がしっている…。苺の顔を挟む様に両手を床につく。顔を寄せて唇を重ねるが、霞んでよく見えない。何度キスを試みるが霞みがかかった様にぼやけて見える。
 こんなに身体の隅々まで苺なのに。愚息に感じるこの熱も、舌で味わった蜜の味も。全てが苺であるのに………。
 腰の動きは止まらない。頭ではどんなにゆっくり考えようとしても、どんなに重要な事柄であろうとしても、波が砂浜を初期化する様に…流れて消えていってしまう。
「苺…ぁあっ……いちごぉぉっ……!!」
 それでも。苺であると信じて名前を呼ぶ。限界が近付く。熱が股間を駆け巡り、熱い塊が瞬く間に堰を切って流れ出す。
 白濁した液体を。宿る事の無い命の種を。小さな無毛の割れ目に。
 ……溢れてこぼれた。

 ビクッとして目を覚ますと白濁液を出している最中だった。……最悪だ。
 みるみるうちに液体は股間を濡らし、独特の粘りが不快感を生み出している。溜め息を漏らしながら、枕元の携帯電話を開く。時刻は午前四時。
 今から二度寝をすると朝一の撮影に遅刻してしまうだろう。……さっきより更に深い溜め息を漏らしてバスルームに向かった。

 熱いシャワーを浴びると少しだけマシな気分になった。最近忙しくて愚息をかまってやれなかったのがこの結果だ。仕方ないと諦めるしかない。
 タオルでがしがしと頭を拭きながらリビングに戻る。寝汗をかいてた事もあり、さっぱりとした身体が心地よい。エアコンを付け、テレビの電源を付ける。ニュース番組を流しながら、台本に目を通し始めた。


………………
 「酒井さん。『月に溺れる花』は籠崎 龍奏(カゴサキ リュウソウ)さんが原作なんですよっ」
 移動中の車内で、少し興奮気味のマネージャーが言った。車内の冷房が妙にカビ臭い。堪らなくなって窓を全開にしたら速効で怒られてしまった。
「ダメじゃないですか。芸能人なんですよ!ファンに見つかったらどうするんです?パニックになりますよ!もう…自覚して下さいよぅ。」


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